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『武蔵-むさし-』吉川英治から離れてみよう

武蔵-むさし-

 映画『武蔵-むさし-』感想

作品情報

監督・キャスト

監督: 三上康雄
キャスト: 細田善彦、松平健、目黒祐樹、水野真紀、若林豪、中原丈雄、清水綋治、原田龍二、遠藤久美子、武智健二、半田健人、木之元亮、須藤正裕、瀬戸さおり、秋月成美、児玉純一

日本公開日

公開: 2019年05月25日

レビュー

☆☆☆

劇場観賞: 2019年5月8日(試写会)

 
こういう細田善彦を見ると……。

長い間ずっと応援して来て良かったな。と心から思える。

過去作よしひこゾーンの、ちょっとイってる武蔵。

あらすじ

幼き頃、父に徹底的に鍛えられた武蔵。二十一歳、剣術の名門、吉岡家に挑むため、京に来た。 当主、吉岡清十郎との試合のつもりが、弟の伝七郎、そして、一門数十名との一乗寺下がり松での決闘と熾烈な戦いを繰りひろげることになる。 その頃、細川家の重臣、沢村大学は、京の愛宕山で佐々木小次郎と出会う。武蔵は鎖鎌の宍戸、槍の道栄とも戦う。そして、ついには、細川家の剣術指南となった小次郎と雌雄を決することとなる。…(Filmarksより引用)

このレビューは短感です。

完成披露試写会に行ってきた

いやあ……監督が入り口でお出迎えしてくれる試写会、初めて来た(笑)
 

映画『武蔵-むさし-』感想 完成披露試写会
 

すごく良い席で、ドラマ「ライフ」からずっと注目、応援してきた細田善彦さんを間近に見ることができた。監督司会のアットホームな試写会でした。写真撮影もさせていただき、ありがとうございます。(監督が出演者のツッコみを受ける会みたいになってた(爆))

「なぜ戦うのか」

テーマの「なぜ、戦う」だけれども、宮本武蔵といえば剣豪。自らの剣を鍛えるために有名な剣士の門を叩き、暴れ、斬って勝つことで命の実感を得る描写は既存の数々の作品で目にしてきた。

この武蔵はもっと心の傷を負って成長してきた結果のコレという気がする。細田善彦くんが演じてきた数々のちょっとキレたキャラたちの育った環境があるように見える。そう考えると感慨深い。

つまりスパルタ教育で、父・無二斎のパワハラを受けて育ってきた少年が、心の欠けたサイコパスになっちゃった結果の「戦い」のように見えたのだ。

実際、吉岡との決闘辺りは、何がしたいのかよく分らない無謀さで臨んでいるように見えたもの。
 

戦いながら「命」について学んでいくのである。

「史実」に近い武蔵

「宮本武蔵」といえば「吉川英治」というくらい、世に蔓延している武蔵のイメージは吉川創作が元になっていると思う。

個人的には現在の脳内武蔵は『バガボンド』だけれども、あれだって原作は吉川英治だもん。なんだかんだ、吉川版武蔵は面白い。

 

 
この作品には、おつうも出てこないし又八も出てこない。小次郎はお年だし(失礼…)巌流島、めっちゃアッサリ

吉川武蔵に慣れた目には確かに新鮮。

 
「史実に基づいた」という事だけれども、武蔵も佐々木小次郎も巌流島の決闘も、本当に様々な話が残っており、もはや真実はよく分らない。(武蔵の弟子たちが小次郎を殴り殺したという話も実写で見てみたくなってきた)

 
この作品なりの武蔵は成長して行っていたし、この作品なりの小次郎は実直哀れな人柄であった。それぞれの役者の演技がみどころ。

 


以下ネタバレ感想

 

「殺してしまった」という顔をするのね、本当に。この武蔵。

自分から決闘を挑んでおいて、相手に飛び込み勝ちをとっておいて「しまった殺してしまった」という顔をする。

見ていて可哀想になってしまう。

 
この武蔵は線が細く、吉川武蔵のような豪胆さは感じられない。

 
死を恐れ、斬る事に怯え、それでも斬る。

現代的な若者だった。
 

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★前田有一の超映画批評★
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