お城めぐり観光気分で観る「王室・宮殿」が出てくるおすすめ歴史映画まとめ

ドイツのノイシュヴァンシュタイン城やフランスのヴェルサイユ宮殿など、世界にはその美しさと共に王室絵巻に興味掻きたてられる城が数多く存在します。美しい城の中で何が起きていたのか。宮廷模様を描いたおすすめ映画をご紹介します。

お城や宮廷・宮殿が出てくる映画まとめ

お城めぐり観光気分で観る「王室・宮殿」が出てくるおすすめ歴史映画まとめ

フランスの宮廷を描いた作品

マリー・アントワネット

制作年:2006年
制作国:アメリカ
原題:Marie-Antoinette
監督:ソフィア・コッポラ
公開:2007年1月20日
上映時間:122分

キャスト:
キルスティン・ダンスト
ジェイソン・シュワルツマン
ジュディ・デイヴィス
ジェイミー・ドーナン

14歳のオーストリア皇女(キルステン・ダンスト)は、母マリア・テレジア(マリアンヌ・フェイスフル)の命令でフランス王太子(ジェイソン・シュワルツマン)に嫁ぐことになる。期待を胸に馬車に乗り込んだ彼女だったが、国境では衣装から下着までをフランス製のものに変えさせられ、愛犬まで取り上げられてしまう。

◆18世紀、フランス革命悲劇のヒロインとして語られる王妃マリー・アントワネットが描かれた映画。フランス政府の協力も得て、大規模なヴェルサイユ宮殿でのロケを実現させている。

マリー・アントワネットに別れをつげて

制作年:2012年
制作国:フランス
原題:Les adieux à la reine
監督:ブノワ・ジャコ
公開:2012年12月15日
上映時間:100分

キャスト:
レア・セドゥ
ダイアン・クルーガー
ヴィルジニー・ルドワイヤン
グザヴィエ・ボーヴォワ
ノエミ・ルヴォフスキー
ミッシェル・ロバン

1789年フランス、パリのベルサイユ宮殿。少女シドニーはマリー・アントワネットに本を読み聞かせる“読書係”。王妃に心酔し、彼女のためなら身も心も捧げる気持ちだった。しかし当のマリー・アントワネットは、ポリニャック夫人に夢中。シドニーの前でも夫人への胸を焦がすような恋心を隠そうともしなかった。折しも、宮殿の外ではバスティーユが陥落し、286名のギロチンリストなるものが出回っていた。そこにはアントワネットばかりか、王妃の寵愛を受けるポリニャック夫人の名前も。夫人の身を案じたアントワネットは、読書係のシドニーに夫人の身代わりになるよう命じるが…。

◆18世紀、フランス革命前夜のヴェルサイユをマリー・アントワネット付きの召使いの視点から描き出した作品。豪華なヴェルサイユ宮殿でのロケが行われている。当時、ヴェルサイユ宮殿の中に居住していた人々を映す宮殿内部事情が興味深い。

映画「マリーアントワネットに別れを告げて」予告編

大統領の料理人

制作年:2012年
制作国:フランス
原題:LES SAVEURS DU PALAIS
監督:クリスチャン・ヴァンサン
公開:2013年9月7日
上映時間:95分

キャスト:
カトリーヌ・フロ
ジャン・ドルメッソン
イポリット・ジラルド
アルチュール・デュポン

ある日、フランスの田舎でこじんまりとしたレストランを経営するオルタンス(カトリーヌ・フロ)のもとにフランス政府の公用車がやって来る。彼女はパリ中心部にあるエリゼ宮殿と呼ばれる大統領官邸へと招かれ、フランソワ・ミッテラン大統領のプライベートシェフに任命されたのだ。だが、これまで女性料理人がいなかった男社会の厨房ではオルタンスはよそ者でしかなく……。

◆1980年代にミッテラン元フランス大統領に仕えたダニエル・デルプシュをモデルとして描かれた作品。現在の大統領官邸であり、ポンパドゥール夫人やナポレオンの皇后ジョゼフィーヌも居住していたエリゼ宮殿がロケ地として使用されている。

大統領の料理人 本予告

イギリスの歴史を描いた作品

ブーリン家の姉妹

制作年:2008年
制作国:アメリカ・イギリス
原題:THE OTHER BOLEYN GIRL
監督:ジャスティン・チャドウィック
公開:2008年10月25日
上映時間:115分

キャスト:
ナタリー・ポートマン
エリック・バナ
スカーレット・ヨハンソン
クリスティン・スコット・トーマス

16世紀、イングランド国王ヘンリー8世(エリック・バナ)には男子の世継ぎがなかった。いら立つヘンリーが愛人を求めていることを知った、野心家のブーリン卿(マーク・ライアンス)は聡明な長女のアン(ナタリー・ポートマン)を愛人候補に仕立てる。だが王が目に留めたのは、結婚したばかりの気だての良い次女メアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。

◆16世紀ヘンリー8世妃アン・ブーリンと妹メアリー・ブーリンをテーマとした作品。ドロドロした宮廷愛憎劇が描かれる。ヘンリー8世の宮廷であったホワイトホール宮殿は火災で焼け落ちた後再建されているため、撮影は当時の面影を再現した巨大なセットで行われている。宮廷外の風景は実際の場所がロケ地として使われている。

英国王のスピーチ

制作年:2010年
制作国:イギリス・オーストラリア
原題:The King’s Speech
監督:トム・フーパー
公開:2011年2月26日
上映時間:118分

キャスト:
コリン・ファース
ジェフリー・ラッシュ
ヘレナ・ボナム=カーター
マイケル・ガンボン
ガイ・ピアース
ティモシー・スポール
デレク・ジャコビ
ジェニファー・イーリー

幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが……。

◆英国王ジョージ6世と王の言語療法士との友情を描いたストーリー。第83回アカデミー賞作品賞受賞作品。大戦を迎える難しい政情の中で平民である療法士と王の触れ合いに心温まる。

映画【英国王のスピーチ】予告編

ドイツの城にまつわる作品

ルートヴィヒ

制作年:2012年
制作国:ドイツ
原題:LUDWIG II
監督:ピーター・ゼア、マリー・ノエル
公開:2013年12月21日
上映時間:143分

キャスト:
ザビン・タンブレア
セバスチャン・スキッパー
ハンナー・ヘルツシュプルング
エドガー・セルジュ
フリードリヒ・ミュッケ
ユストゥス・フォン・ドナーニー
サミュエル・フィンチ
トム・シリング

15歳で歌劇『ローエングリン』を観たルートヴィヒはワーグナーに心酔。以来、皇太子でありながら彼は政治にも権力にも関せず、芸術に情熱を注ぐ。だが、ドイツ連邦統一をめぐる主権争いが激化。バイエルンの王座に就いた彼もその闘争に巻き込まれていく。

◆19世紀半ばのバイエルン国王・ルートヴィヒ2世の伝記的映画。美と芸術に拘り現実逃避し続け、「狂王」と呼ばれる中で作られたノイシュヴァンシュタイン城でのロケが素晴らしい。この有名なドイツの人気の観光スポットが、どんな事情で造られたのかのも興味深い。

中国の歴史を描いた作品

ラストエンペラー

制作年:1987年
制作国:イタリア、中国、イギリス
原題:The Last Emperor
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
公開:1988年1月23日
上映時間:163分

キャスト:
ジョン・ローン
ジョアン・チェン
ピーター・オトゥール
坂本龍一
マギー・ハン
ケイリー=ヒロユキ・タガワ

ベルナルド・ベルトルッチ監督が、清朝最後の皇帝溥儀の人生の軌跡を壮大なスケールで描いた歴史大作。わずか3歳で清朝皇帝の地位につきながらも、近代化の嵐にもまれ、孤独な日々を送らざるを得なかった溥儀。彼が即位してから文化大革命以降に至るまで、文字通り激動の生涯をあますところなく描き出した作品。中国現代史を背景に、愛憎、別れと出逢い、嫉妬と情熱、陰謀、政治、師弟愛、親子の情など、ドラマティックな要素を幾重にも絡ませている。アカデミーでも、作品・監督・脚色・撮影・美術・衣装デザイン・編集・オリジナル作曲・録音賞受賞と、ほぼ総嘗めにしてしまった傑作。

◆清朝最後の皇帝であり、後に満州国皇帝、愛新覚羅溥儀の生涯を描いた作品。第60回アカデミー賞作品賞・監督賞・脚色賞・美術賞・衣装デザイン賞など総なめにした。坂本龍一はこの作品でアカデミー賞初め数多くの音楽賞を受賞している。世界初の紫禁城ロケでも有名。

韓国の宮廷を描いた作品

王の男

制作年:2006年
制作国:韓国
原題:왕의 남자
監督:イ・ジュニク
公開:2005年12月29日
上映時間:119分

キャスト:
カム・ウソン
イ・ジュンギ
チョン・ジニョン
カン・ソンヨン
ユ・ヘジン

16世紀初頭。固い友情で結ばれた幼なじみの旅芸人、チャンセン(カム・ウソン)と女形のコンギル(イ・ジュンギ)は、国一番の芸人になるという決意を胸に漢陽の都にやって来た。そこで二人は、時の王・ヨンサングン(チョン・ジニョン)が、身分の低い芸者だったノクス(カン・ソンヨン)に入れあげ、宮女にして日夜遊び呆けているという噂を聞きつける。

◆日本でも大ヒットした韓国ドラマ『チャングムの誓い』でも描かれた「甲子士禍」を起こす李氏朝鮮王朝第10代国王・燕山君(ヨンサングン)と、王が雇った芸人たちがテーマ。歴史に名高い暴君の孤独と、ただ上を目指して生きていた男たちの悲しい運命が描かれる。煌びやかな王の余興風景に世界文化遺産の華城行宮が使われている。

http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TMC/TE_JA_7_1_1.jsp?cid=281794

日本の皇居が使われた映画

終戦のエンペラー

制作年:2012年
制作国:アメリカ
原題:EMPEROR
監督:ピーター・ウェーバー
公開:2013年7月27日
上映時間:107分

キャスト:
マシュー・フォックス
トミー・リー・ジョーンズ
西田敏行
初音映莉子
桃井かおり
伊武雅刀
羽田昌義
火野正平
中村雅俊
夏八木勲
片岡孝太郎

1945年8月。第二次世界大戦は終結した。占領のために日本に降り立ったマッカッサー元帥は部下のボナー・フェラーズ准将に極秘調査の依頼をする。それは、この戦争の“真の意味での責任者“を探せというものだった。フェラーズは早速、調査を開始する。

◆第二次世界大戦終戦後、日本の戦争責任を調査するアメリカ軍人を描くストーリー。「日本の真実を調査する」というミステリー仕立てで物語が進行する。皇居内での撮影が許された映画は、商業用ではこの作品が世界初となる。

『終戦のエンペラー』予告編

 

この記事は、閉鎖されたR社のキュレーションサイトでライター仕事として書いたものを再編・再掲しています。(閉鎖の際に当ブログで再掲する旨R社の承諾は得ています)

 

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この記事を書いた人
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奈可久う子(くう)

◆ドラマ・映画 エンタメ系ライター&ブロガー。◆ハウツーサイトやリクルート・キュレーションサイトなどで映画紹介のライターしておりました。(お仕事はいつでも有り難くお受けします)

◆映画の評点はあくまでも私感です。(平均が2.5で1と5は滅多に付けていません)

◆戦争とホロコーストテーマの作品観賞がライフワーク。

◆レビューは上半部はネタバレなし感想、下部は観了した方と感想を共有できるように書いています。(古い記事は簡単感想です。時間のある時にリライトしています)

◆姉妹ブログ「ドラマ@見とり八段」

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