ディズニー映画だけじゃない!『ヘンゼルとグレーテル』『美女と野獣』など童話ベースの実写映画まとめ

童話ベースの映画といえば「Disney」のアニメーションが一番初めに頭に浮かぶものですが、意外と実写化された作品が多いのです。 お子様と楽しめるものから、際どいものから、原型をとどめないものから、怖いホラーまで…ご紹介。

ディズニー映画だけじゃない!童話ベースの実写映画まとめ

美女と野獣

美女と野獣

制作年:2014年
制作国:フランス・ドイツ
原題:La Belle et la Bête
監督:クリストフ・ガンズ
公開:2014年11月1日
上映時間:112分

キャスト:
ヴァンサン・カッセル
レア・セドゥ
アンドレ・デュソリエ
エドゥアルド・ノリエガ
ミリアム・シャルラン

バラを盗んだ罪をその命で償うよう命じられた父の身代わりに、野獣の城に囚われた美しい娘ベル。ベルは死を覚悟するが、野獣はディナーを共にすること以外、何も強要しなかった。次第にベルは、恐ろしい容姿の野獣の下にある、もうひとつの姿に気付き始める。

◆映像がとても美しく、まさにおとぎ話の世界。ストーリーは小さなお子様には少し難解かも。大人が見るための恋愛ファンタジー。

映画『美女と野獣』本予告ショート

La Belle et la bête – Trailer (Custom)

制作年:1946年
制作国:フランス
原題:La Belle et la Bête
監督:ジャン・コクトー
公開:1948年1月
上映時間:93分

キャスト:
ジャン・マレー
ジョゼット・デイ
ミラ・パレリ
ナーヌ・ジェルモン
ミシェル・オークレール
マルセル・アンドレ

詩人ジャン・コクトーがシネマへその触手を伸ばして来るであろうことは当然考えられていたことだが、どんなジャンルにその触手を伸ばしてもコクトーでなければならない功績を残している彼がシネマの世界へ何をもらたすか、これが最も興味深い所であった。これまでに彼がシネマに関係した作品は四本あるが、第四策の「美女と野獣」では台本だけでなく演出までやっている。

◆詩人のジャン・コクトーが監督。現代の技術から見ると特殊メイクなど古い部分は多いが、触れてみる価値ある芸術作。

(エマ・ワトソン主演)『美女と野獣』

制作年:2017年
制作国:アメリカ
原題:Beauty and The Beast
監督:ビル・コンドン
公開:2017年4月
上映時間:130分

キャスト:
エマ・ワトソン
ダン・スティーヴンス
ルーク・エヴァンス
エマ・トンプソン
ジョシュ・ギャッド
ケヴィン・クライン
イアン・マッケラン
ググ・バサ=ロー
ユアン・マクレガー

ワーナー・ブラザース製作、エマ・ワトソン主演。当初予定されていたデル・トロ監督の降板理由については明かされていない。制作ニュース当時、デル・トロ監督は『パシフィック・リム』続編の脚本執筆作業や、トム・ヒドルストンが出演する呪われた屋敷を舞台にしたスリラー映画『クリムゾン・ピーク(原題) / Crimson Peak』や3Dアニメ映画『ピノキオ(原題) / Pinocchio』など複数の作品を手掛けていた。

◆エマ・ワトソンが大変可愛らしく、野獣のイケメンっぷりも堪能できる1本。ルーク・エヴァンズのクズ男ぶりにも注目。

ビーストリー

制作年:2011年
制作国:アメリカ
原題:Beastly
監督:ダニエル・バーンズ
公開:2012年2月4日
上映時間:95分

キャスト:
ヴァネッサ・ハジェンズ
アレックス・ペティファー
メアリー=ケイト・オルセン
リサ・ゲ イ・ハミルトン
ニール・パトリック・ハリス
ダコタ・ジョンソン

17歳の高校生カイル(アレックス・ペティファー)は、わがままで考えの浅い少年。だが、高校では絶大な人気を誇り、まるで王子様のように振る舞っている。自分の容姿にうぬぼれ、自信過剰になっているカイルが、愚かにもいじめのターゲットに選んだのは、ゴシック・ファッションに身を包み、陰で魔女と噂されているクラスメイトのケンドラ(メアリー=ケイト・オルセン)。しかし、ケンドラはカイルの心無い仕打ちにも動じず、逆にカイルを戒めることにする。魔法を使うことのできる彼女は、カイルの外見を内面と同等の醜い姿に変えてしまったのだ。

◆『美女と野獣』をモチーフにした完全なオリジナルラブストーリー。現代版になるとこう変化するという見方で観賞すれば面白い。

ヘンゼルとグレーテル

ヘンゼル&グレーテル

制作年:2013年
制作国:アメリカ
原題:Hansel and Gretel: Witch Hunters
監督:トミー・ウィルコラ
公開:日本未公開
上映時間:88分

キャスト:
ジェレミー・レナー
ジェマ・アータートン
ファムケ・ヤンセン

森の中に置き去りにされた兄妹が、お菓子の家に住む魔女を退治して、家に戻るまでを描いたグリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』。本作は、童話の15年後を舞台に、魔女退治を専門とする賞金稼ぎとなった兄妹の姿を描くアクション・ホラーだ。注目作への出演が続く演技派俳優ジェレミー・レナーとジェマ・アータートンが兄妹に扮する。

◆グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』の哀れで可愛らしい兄妹が15年経ったら魔女退治の賞金稼ぎ、という破天荒なアクション映画。若干のスプラッタ映像があり、ホラー寄り。『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーが主演ということで注目度も高く、劇場公開がなかった事は惜しまれる。

映画「ヘンゼル&グレーテル」

ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女

制作年:2013年
制作国:アメリカ
原題:HANSEL AND GRETEL
監督:アンソニー・C・フェランテ
公開:日本未公開
上映時間:90分

キャスト:
ディー・ウォレス
ステファニー・グレコ
ブレント・リディク
ジャスパー・コール

永遠の命を持つ魔女から逃がれようとする兄妹を描くファンタジックホラー。ある夜、森で道に迷ったヘンゼルとグレーテルは不気味な洋館にたどり着く。そこは町のパン屋の女主人・リリスが、誘拐した人たちを太らせては釜戸で焼くという恐怖の館だった。

◆劇場未公開なので特に表記はないが確実にR指定はあると思われる。基本はB級ゴアスリラー。充分大人のヘンゼルとグレーテル兄妹が捕まったり逃げたりするストーリー。

f:id:nakakuko:20150409003440p:plain

ヘンゼル&グレーテル

制作年:2007年
制作国:韓国
原題:헨젤과 그레텔
監督:イム・ピルソン
公開:日本未公開
上映時間:116分

キャスト:
チョン・ジョンミョン
シム・ウンギョン
チン・ジヒ
ウン・ウォンジェ
パク・ヒスン

ウンスは幼い頃に別れた母親に会いに行くために山道を車で走っている途中事故に遭い、森の中に車ごと投げ出される。気づくと辺りは真っ暗で、ランプを持った少女が自分の家に案内してくれるのだった。家の名前は「楽しい子供たちの家」。

◆『ヘンゼルとグレーテル』ベースのホラー映画。ベースになっているというよりは、ストーリー上『ヘンゼルとグレーテル』が重要な意味を持っている。切ない系ストーリー。

親指トム

残酷メルヘン 親指トムの冒険

制作年:2012年
制作国:フランス
原題:LE PETIT POUCET
監督:マリナ・ドゥ・ヴァン
公開:2012年10月6日
上映時間:81分

キャスト:
ドニ・ラヴァン
アドリアン・ド・ヴァン
レイチェル・アルディティ
ヴァレリー・ダッシュウッド
イリアン・カラバー

昔々のこと。5人兄弟の末っ子で、“親指トム”と呼ばれる男の子がいた。ある日、トムと兄弟たちは、貧しさに困った両親によって、森の奥に捨てられることになる。そんな両親の企みに気づいたトムは、目印代わりにパン屑を道の途中に落として行くが、鳥に食べられて、家に帰ることが出来なくなってしまう。森の中をさ迷ううちに、辿り着いたのは立派な屋敷。そこには、人喰い鬼(ドニ・ラヴァン)が可愛い娘とともに住んでいた。

◆シャルル・ペロー版『親指トム』を原作に忠実に映画化した作品。元はフランス大飢饉の中での子捨て物語なので救いがない。貧乏生活の描写もリアル。ホラー寄りのダークファンタジー。

赤ずきん

赤ずきん

制作年:2011年
制作国:アメリカ
原題:RED RIDING HOOD
監督:キャサリン・ハードウィック
公開:2011年6月10日
上映時間:100分

キャスト:
アマンダ・セイフライド
ゲ イリー・オールドマン
ビリー・バーク
シャイロー・フェルナンデス
マックス・アイアンズ
ヴァージニア・マドセン
ルーカス・ハース
ジュリー・クリスティ

赤ずきんことヴァレリー(アマンダ・セイフライド)は木こりのピーター(シャイロー・フェルナンデス)と愛し合っていたが、ヘンリー(マックス・アイアンズ)との婚約を親が勝手に決めてしまう。ある満月の夜、ヴァレリーの姉が何者かに惨殺され、魔物ハンターのソロモン神父(ゲ イリー・オールドマン)は人オオカミのしわざだと宣告するが……。

◆映像は非常に美しい。赤ずきんは子どもではなく充分な大人で色っぽくさえある。ベースは「赤ずきん」だがストーリーはサスペンス。

ジャックと豆の木

ジャックと天空の巨人

制作年:2013年
制作国:アメリカ
原題:JACK THE GIANT SLAYER
監督:ブライアン・シンガー
公開:2013年3月22日
上映時間:114分

キャスト:
ニコラス・ホルト
エレノア・トムリンソン
スタンリー・トゥッチ
イアン・マクシェーン
ビル・ナイ
ユアン・マクレガー

はるか昔の物語。人間界と巨人界を隔てていたドアが若い農夫、ジャックのアクシデントによって開いてしまった!人間界を手中に収めようとする巨人たちは人間界へと侵入。ジャックは王国を、そしてプリンセスへの愛のために命がけの戦いを始める。

◆冒険ファンタジーとして大人も子どもも楽しめる。VFXを駆使した映像が見応えある作品。ストーリーは、あくまでも童話ベースの創作。

白雪姫

スノーホワイト

制作年:2012年
制作国:アメリカ
原題:SNOW WHITE AND THE HUNTSMAN
監督:ルパート・サンダース
公開:2012年6月15日
上映時間:127分

キャスト:
クリステン・スチュワート
シャーリーズ・セロン
クリス・ヘムズワース
サム・クラフリン

とある王国の王と王妃の間に生まれ、肌の白さがまるで雪のような美しさを持つスノーホワイト(クリステン・スチュワート)は、一家で仲むつまじく生活していた。ところが、スノーホワイトが幼いころに王妃が事故によってこの世を去ってしまう。大きなショックを受けた王だったが、ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)という美女に一目ぼれし、彼女を王妃として迎えることを決める。しかし結婚式の夜に、王はラヴェンナによって殺されてしまい……。

◆シャーリーズ・セロンが悪の王妃を演じる事で話題となった作品。ストーリーは「白雪姫」ベースの新解釈。

白雪姫と鏡の女王

制作年:2012年
制作国:アメリカ
原題:MIRROR,MIRROR
監督:ターセム・シン
公開:2012年9月14日
上映時間:106分

キャスト:
ジュリア・ロバーツ
リリー・コリンズ
アーミー・ハマー
ネイサン・レイン
ショーン・ビーン
ロナルド・リー・クラーク

幼いころに国王であった父を亡くし、邪悪な継母の女王(ジュリア・ロバーツ)によって城に閉じ込められたまま育った白雪姫(リリー・コリンズ)。ある日、舞踏会に忍び込んだ彼女は、そこで他国の王子(アーミー・ハマー)と運命の出会いを果たして恋に落ちる。だが、王子との政略結婚を狙っていた女王は、白雪姫を森へと追放。森で7人の小人と出会った白雪姫は、彼らと生活を共にしながら戦い方や知識を習得する。亡き父の国を守り、愛する王子を取り戻そうと、彼女は女王に戦いを挑む。

◆「白雪姫」をベースにコメディタッチなファンタジーになっている。原作に忠実な部分と創作部分の噛み合方が絶妙。ミュージカルのようなエンドロールは必見。

白雪姫と鏡の女王 エンドロール

アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート 石岡瑛子の遺作

◆ターセム・シン監督とタッグを組んで数々の美しい衣装を演出してきた石岡瑛子さんの遺作となった。

 

この記事は、閉鎖されたR社のキュレーションサイトでライター仕事として書いたものを再編・再掲しています。(閉鎖の際に当ブログで再掲する旨R社の承諾は得ています)

 

受信場として使用していたSeesaaのトラックバック機能終了に伴い、トラックバックの受け付けは終了させていただきました。(今後のTBについて)

まとめ記事

 

いいねする
ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング・にほんブログ村へ
シェアする
フォローする
   
スポンサーリンク
この記事を書いた人
icon

奈可久う子(くう)

◆ドラマ・映画 エンタメ系ライター&ブロガー。◆ハウツーサイトやリクルート・キュレーションサイトなどで映画紹介のライターしておりました。(お仕事はいつでも有り難くお受けします)

◆映画の評点はあくまでも私感です。(平均が2.5で1と5は滅多に付けていません)

◆戦争とホロコーストテーマの作品観賞がライフワーク。

◆レビューは上半部はネタバレなし感想、下部は観了した方と感想を共有できるように書いています。(古い記事は簡単感想です。時間のある時にリライトしています)

◆姉妹ブログ「ドラマ@見とり八段」

comment

タイトルとURLをコピーしました