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『バタリオン ロシア婦人決死隊VSドイツ軍』実話ベースの女性部隊

バタリオン ロシア婦人決死隊VSドイツ軍

原題 : ~ The Battalion/Batalon ~

作品情報

監督・キャスト

監督: ドミトリー・メスヒエフ
キャスト: マリア・アロノヴァ、マリア・コジェーブニコワ、アリョーナ・クチコワ、ヴァレリヤ・シキランド、エフゲニー・アイジコヴィッチ

日本公開日

公開: 2017年07月18日

レビュー

☆☆☆

2019年3月18日(シネフィルWOWOW視聴)

 

GEOでディスクのパッケージを見た時に「婦人部隊の話でオバタリアンとは失礼な邦題だ」と思っていたけれども、そんなんじゃなかった。(そもそもオバタリアンが死語だった。)

 
第一次大戦時ロシアで結成された実在した女性決死隊の話。

あらすじ

第一次世界大戦中の1917年。ドイツ軍による毒ガスや塹壕戦により、壊滅的な状況に追い込まれたロシア軍。その中で国家の最終兵器として女性だけの秘密部隊が結成された―志願したのは貴族、学生、労働者など様々な身分の女性たちであった。彼女たちは、凄まじい訓練を耐え抜き、すぐさま戦場の第一線に送られる……(Filmarksより引用)

マリア・ボチカリョーワ(ヤーシカ)という女性兵士(wiki情報)

wiki情報では、

マリア・レオンチエヴナ・ボチカリョーワ(ロシア語: Мария Леонтьевна Бочкарева 旧姓:フロルコワ 1889年-1920年)とは、第一次世界大戦を戦ったロシアの女性軍人。ロシアで初めて「婦人決死隊Women’s Battalion of Death」を組織した。あだ名は「ヤーシカ」(wikipediaより引用)

ということである。

この部隊について全く知らなかった。不勉強ですいません。

この映画を観てからネットで調べてみると、坊主頭をした女性兵士の映像がたくさん見つかった。募集した当初は2000人も居たという女性たち。彼女たちを駆り立てたものは何だったのか。

「RUSSIA BEYOND」に詳しく記載された面白い記事があった。

 「私の心は、戦闘の坩堝へと促された。砲火の洗礼を受け、戦場の業火で鍛えられたいと。私は自己犠牲の感情に圧倒され、我が祖国は私を呼んでいた」。マリアはこう情熱的に回想している。

なぜロシア女性は戦ったか:第一次世界大戦で「死の大隊」を編成
 1917年の2月革命後、臨時政府は、厭戦気分の広がるロシア兵士の士気を高めようと躍起になり、女性大隊「死の大隊」をつくった。男の兵士たちの軽侮にもかかわらず、実際には彼女らはたいていの男の兵士よりも勇敢に戦った。

貧しい生まれ、男に虐げられた生活、なのに男は役に立たず戦争から逃げ出す。ならば私が国の役に立とう。

彼女を突き動かしたのはそういう情熱であり、多くの女性が身分に関係なくそれに賛同したらしい。

本当に。時代に突き動かされたのだろう。
「決死」隊だもの。

死ぬことは分っていて。
でも、死ぬことは恐い。

そういう若き女性たちの恐怖や悲しみは、映画の中でも迫って来る。

『バタリオン ロシア婦人決死隊VSドイツ軍』実話ベースの女性部隊 感想

しかし、ストーリーは案外2時間ドラマ調

部隊の存在は実在だが、細かい話はどこまで実話かは分らない。ヤーシカの手記が残っているらしいので、ある程度はそれを元にしているのかも。

エピソードは結構なベタの積み重ねで、時々2時間サスペンスドラマっぽい。音楽演出もデカい。でも泣けちゃう。弱いの、こういうの。

 
ラストに行くにつれ悲惨な話で、爽快感は無い。

家で待つのではなく自ら巻き込まれに行った女性たちがあの時代に居たのだと知る機会を得られることは貴重。

 


以下ネタバレ感想

 

少女の兵士がドイツ兵に絞殺されるシーンが本当に辛かった。

戦場に出るということは、ヒロイズムだけでやっていられることではなく、少女たちにはやはり覚悟が足らなかったのでは。

作中のヤーシカも常に困り顔で、女性決死隊を作った事を後悔しているかのようにすら見えてしまった。

 
彼女はこの後、政権に反乱するために亡命し、最期は処刑されてしまうわけだけれども、結局、彼女の「愛国」とは何だったのか。

こんな形で半端に戦場メロドラマを作るよりも、ヤーシカの伝記に照準を合わせたストーリーを見てみたい。

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★前田有一の超映画批評★
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