『ブライトバーン/恐怖の拡散者』ようするに反抗期

ブライトバーン/恐怖の拡散者

原題 : ~ BrightBurn ~

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』

作品情報

監督・キャスト

監督: デヴィッド・ヤロフスキー
キャスト: エリザベス・バンクス、ジャクソン・A・ダン、メレディス・ハグナー、デヴィッド・デンマン、マット・L・ジョーンズ、グレゴリー・アラン・ウィリアムズ、ジェニファー・ホランド、スティーヴ・エイジー

日本公開日

公開: 2019年11月15日

レビュー

☆☆☆

劇場観賞: 2019年11月19日

 
予告以外の前情報は無く観て、全然恐くなくてどうしよう(笑)

親の手に負えなくなる思春期の子供のメタファだと考えると……まぁ…とにかく、ホラーではないよね(笑)

このレビューは短感です。「観た」記録程度。

あらすじ

子供ができず、ずっと苦しんできたトーリ(エリザベス・バンクス)は、母になる日を夢見ていた。ある日、謎めいた男の赤ちゃんの到来でその夢が実現する。聡明で、才能にあふれ、好奇心旺盛な子供ブランドンは、トーリと夫のカイル(デヴィッド・デンマン)にとってかけがえのない存在となった。しかし、12歳になったブランドン(ジャクソン・A・ダン)の中に強烈な闇が現れ、トーリは息子に恐ろしい疑いを抱き始める。やがて……(Filmarksより引用)

たまにビックリするけど恐くない

バーーン!で、うわっ!となるタイプのホラーである。ホラーに慣れてしまっている方にとってはきっとそれほど恐さは感じられないと思う。

(だって、「ここでバーーン!ってなるんだろ?」って思う所で来るから(笑))

ストーリーも、きっとこうなるんだろうなぁと思った通りにやられていくので、意外性が無い。意外だったことはただ一つ……。

「顎が外れるほど怖い!!」

TOHOの宣伝コピーが「顎が外れるほど怖い!!」なのね(爆)うん、あります、一か所。顎が外れるほど恐かった(?)ところ。

全体的にグロい映像は頑張って作っていたと思う。(けれども予想外なほどではなかった…)

スーパーマン

「スーパーマン」クラーク・ケントの生立ちを知っている方は、誰しも「あっ」と思うところ……。と言ったらネタバレになるのかしら。

ブランドンを見ていると、子育てって本当に大変だと思う。血を分けた子どもだって何考えてるか分からないもんね。

反抗期ってこんなもんだという話なのだと思えば良いファンタジーかも知れない。(いや、良くない)
 

個人的にはガッカリホラーだったけれども、恐さの感度は人によって違うし、「何を恐いと思うか」でも観る感覚が違うかも。

私はギャーギャー恐い映画よりも、もっと芯からゾゾゾっとなる系のホラーが好きなので。好みが違った、という事で。

 

 


以下ネタバレ感想

 

ブランドンを親が信じてやらなかったからクラーク・ケントにならなかったのだ。スーパーマンの親が育てればブランドンもスーパーマンになった。……というのとは、ちょっと違う気がする。

私はむしろブレイヤー夫妻に同情するよ。拾った宇宙船がクリプトン星の物だったら2人もスーパーマンの親になれていたかも知れないのに。

どう育てようがブランドンは元々邪悪な惑星から来た邪悪な種だった。

だって欲望のままに女子の部屋に忍び込み、その母親の目にガラスをぶっ刺して殺害し、叔父の顎を崩壊させるとか、そんな子どもはどう考えても手におえないじゃんね……。

ママに殺されそうだと分かった時だけ、ちょっと切ない表情になっていた。あそこだけはブランドンに同情したところ。
 

「養子が悪魔」という物語は『オーメン』という名作もあるわけで、目新しい物でもない。

ストーリー自体にもう少し恐怖感が欲しかった。
 

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