『ゴーストマスター』壁ドンって何なんですかぁ!

ゴーストマスター

映画『ゴーストマスター』感想

作品情報

監督・キャスト

監督: ヤング・ポール
キャスト: 三浦貴大、成海璃子、板垣瑞生、永尾まりや、原嶋元久、寺中寿之、篠原信一、川瀬陽太、柴本幸、森下能幸、手塚とおる、麿赤兒

日本公開日

公開: 2019年12月06日

レビュー

☆☆

劇場観賞: 2019年11月19日(試写会)

 
がちホラーに期待する人はお断りだよコアな特撮オタクにお薦めするよ。「コミック実写の壁ドンいい加減にしろよ、一回殴りたい!」って人にもお薦めしとく。

ゴアホラーの体はあるけれども、割と笑っちゃう感じのB級感。

このレビューは短感です。「観た」記録。

あらすじ

流行っているというだけの理由で製作が決定し、とある廃校で撮影が始まった低予算の壁ドン青春映画。この作品の助監督黒沢は、日々、あまりに過酷な現場で、監督やスタッフから罵倒され、人格否定され続けていた。彼は唯一の心の支えとして、自らが書き上げた脚本を常に持ち歩いていた。いずれ初監督作品として映画化されることを信じ、書き続けてきたこの脚本のタイトルは『ゴーストマスター』…(Filmarksより引用)

ゴアホラーかな

血しぶきや、ビックリする演出はあるものの、全体的にはニセモノっぽいので(笑)そんなに怖がる人もいないのでは……(ホラーに慣れすぎた身としては)。

最初の内は「きゃあ」と思ったシーンもあったけれども、どちらかというと笑えてしまうのだった。

だったら、コメディに徹してくれれば良かったんだけれどなぁ……。

映画愛?

宣伝の「溢れる映画愛」はそんなにグッと来ず。

そもそもトビー・フーパーの『スペースバンパイア』を熱愛する主人公の話であり、それを思わせるシーンも多々あるのだけれど(ごめんなさい、私もやられちゃうかも知れないけれども、ほとんど印象に残ってない『スペースバンパイア』)、それで「映画愛」と言われても。

何かをオマージュしていたり、映画作りがテーマだったり、そういう作品が年々増えている気がする。そして宣伝文句は必ず「映画愛」……。『アルゴ』『ヒューゴの不思議な発明』『桐島、部活やめるってよ』など映画作りに関する作品に映画愛を感じた2012年辺りが懐かしいなぁ……。

見どころは役者さんたちの振り切り

三浦貴大くんの演技が面白かったのが一番の見どころ。いい役者。アクションする成海璃子ちゃんも珍しいし、板垣瑞生くんが凄く頑張っていた(笑)好きな役者さんがたくさん出ていたので、そういう面では本当に楽しかった。

個人的には、もっとホラーに徹するか、コメディに振り切るか、どちらかであって欲しかった。前半の勢いが後半にもあってほしかった。

 
とにかく。冒頭にも書いたけれども、「ホラー」を期待しないことをお薦め。

 


以下ネタバレ感想

 

こういうのは昔見た(笑)
『ゴーストマスター』「スペースバンパイア」

 
壁ドンに納得できず壁ドンお化けになっちゃう板垣瑞生くんが最高に面白かった前半。

黒板に女優の頭をガンッっと叩きつけて潰れる所で一番「うわぁ」ってなった前半。

あの面白さのままラストまで笑わせて欲しかった。
 

璃子ちゃんのアクションシーンは最高だったけれども、シリアス展開は要らなかったな。

以上。風変わりな物を見たな、という感想でした。
 

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