トンマッコルへようこそ
~Welcome to Dongmakgol~
監督: パク・クァンヒョン 
 出演: シン・ハギュン、チョン・ジェヨン、カン・ヘジョン、イム・ハリョン、スティーブ・テシュラー
 公開: 2006年10月
ファンタジー感覚タップリでありながら、戦争という物、争いという物の虚しさ、その情けなさをイヤというほど考えさせられる。
いや、ファンタジーのような空気でいっぱいだからこそ、現実の残酷さが浮き彫りになって、そのギャップが余計に悲しみを呼ぶのだろう。
※この感想にはネタバレを含みます。
朝鮮戦争の中、韓国軍の2人と人民軍の3人、そしてアメリカ兵のスミスは「トンマッコル」という村に辿り着く。
そこは戦争も兵器も無縁の不思議な村。
住んでいる人たちは、みんな笑顔。何かに守られているかのように平和に溢れていた。
村に受け入れられた6人は、次第に敵対心も忘れ、環境に馴染み、村人と家族のように過ごすようになる。
しかし、戦争の手は、このトンマッコルにも伸びてくるのだった。
 あのヨイルが居なくなった時から。。。
 彼らの中で「戦う」事が「守る」事に変わる。
 愛するトンマッコルを守るために。
 彼らは最後の時を迎えるのだ。
 あなたは怒鳴ることもなく、村人を上手く統制している。
 その偉大なお力はどうやって?
人民軍の中隊長が、トンマッコルの村長に尋ねるシーン。
たくさん食わせる事だ。
村長は答える。
人を統率するのは武力でも抑圧でもなくて、そんな簡単な事なんだよ。
 クライマックスはただ呆然とし。。。
 悔しさと悲しさで自然と涙が溢れた後には虚しさが残る。
この人たちに、あの夢のような時間を返して欲しい。
 戦争なんて、こんな物。
 何も生まず、全て奪っていく物。
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