『来る』南和光で巨災対

来る

映画『来る』感想

作品情報

監督・キャスト

監督: 中島哲也
キャスト: 岡田准一、黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡、青木崇高、柴田理恵、伊集院光、太賀、志田愛珠、蜷川みほ、石田えり

日本公開日

公開: 2018年12月07日

レビュー

☆☆☆☆

劇場観賞: 2018年12月12日

 
ツイッターに上がって来ていた反応にいちいち頷いた!
なるほど~巨災対とはよく言ったものだ(笑)

賛否両論なのもよく分った。じわじわと来る心霊系Jホラーを期待して行かない方がいい。

あと岡田の大活躍も期待してはいけない。
 

え、だから?すごく面白かったってば

あらすじ

オカルトライター・野崎のもとに相談者・田原が訪れた。最近身の回りで超常現象としか言いようのない怪異な出来事が相次いで起きていると言う。田原は、妻・香奈と幼い一人娘・知紗に危害が及ぶことを恐れていた。野崎は、霊媒師の血をひくキャバ嬢・真琴とともに調査を始めるのだが、田原家に憑いている「何か」は想像をはるかに超えて強力なモノだった。民俗学者・津田によると、その「何か」とは、田原の故郷の民間伝承に由来する化け物「■■■■」ではないかと言う…(Filmarksより引用)

「ぼぎわん」は「あれ」

原作は澤村伊智の『ぼぎわんが、来る』

劇中で「ぼぎわん」と言われているシーンはあったかな。たしか「アレ」としか言われていなかった気がする。

「あれ」が来る来る来る……という緊張感と、登場人物それぞれが翻弄されている「もの」の謎に集中できる。

134分。上映は2時間超えだが、あっという間。異世界決戦。

キャストとキャラクターの魅力

魅力というかなんというか。嫌悪感しか持てない人たちばかり出て来るんだけれども、あ~~いるいるあるある、と思えるキャラクターたち。

「あれ」は、その「愚か」を突いてやって来る。

妻夫木くんなんか、ホント……ほんと、この映画の中では主役だよね(笑)ヤバい主役。ここまでの役ってあまり見たことない気がする。
 映画『来る』感想 イクメン

小松菜奈さんが、とても良かった。
出演することは知っていたのに、しばらく誰だか分らなかったほど。

頑張ってたよね~~中の人も役の人も。
 映画『来る』小松菜奈

ネタバレになるのであまり書けないけれども、珍しい位置を充てられている人も多かった。珍しいゆえに、面白い。

そもそも岡田くんもそうだし。
映画『来る』感想 岡田師範

ロケ地「南和光駅」のマンション

個人的には舞台が身近だったので(「ロケ地が」ではなくて、劇中の舞台が)、それも何となくワクワクと見られた一因かも知れない。(シン・ゴジが身近な場所を破壊して歩いているのを見た時のあの感じ(笑))

ロケ地としては、巨災対お迎えのマンションは横浜市磯子区の「ヴェレーナシティ パレ・ド・シエル」らしい。

ドラマ・映画ロケ地紹介 | 大和地所レジデンス株式会社
ブランドを中心とした新築・分譲マンションデベロッパー、大和地所レジデンス株式会社のドラマ・映画ロケ地紹介についてのページです。

和光市にあんな所あったかしら?と、しばらく考えてしまった。(ちなみに「南和光」という駅は架空です)

埼玉県内は吉川市、他は北九州や静岡で撮影されたらしく、神奈川県は横浜市南区の弘明寺の料理店が使われている。(これは作品内にハッキリ「弘明寺」の文字があった。弘明寺は架空の地ではありません。)
 映画『来る』感想 食堂

ぼぎわんは関東をあちこち旅している(笑)

生き残るために戦う

個人的には本来、戦っちゃう系のホラーは好きではないのだけど、本当にホラーというよりも巨災対(笑)クライマックスのあのシーンに向かうほどにワクワクする。

お〇えシーンは和の魅力が溢れていて楽しかった。

血しぶきは多いけれどもあまりゾワっとは来ないので、ある程度のホラーなら大丈夫という方はぜひ!

 


以下ネタバレ感想

 

「あれ」を迎える準備が祭りのようにワクワクしたわ。JKも位置に付いたら使命のために戦う。なんてカッコいい。
 映画『来る』感想 巨災対

妻夫木くんも最後は一応頑張ったよね。
しかし、ホント、回想シーンがクズすぎて、あれからテレビで「イクメン」を見るたびに、つい「妻夫木」と思ってしまう(笑)

ネットで有名になるために「撮影用のイクメン」を続ける愚かさ。その「嘘臭さ」は子どもの頃から変わらないらしい。

だから連れて行かれてしまったんだね。

「だって、秀樹くん嘘つきだから」

「あれ」は「嘘」を回収しにやって来る。

中島哲也作品の松さんは、いつもカッコいい。今回も最高にカッコいい。
 映画『来る』感想 松さん

琴子に殴られて倒れる野崎はちょっと面白かった(岡田なのに!)

最終的には、人間に嘘と迷いがある限り「あれ」は居なくならないということかしら。

パンクな妹とロックな姉の霊能師姉妹は今どこに……。野崎はオムライスの国を夢見る少女と旅をするのだった。

という「なんだ、そりゃ」ラストに続編の匂いを感じつつ。

最後まで面白かった。

 

◆トラックバック先

来る@映画生活トラックバック
・象のロケット
★前田有一の超映画批評★
◆Seesaaのトラックバック機能終了に伴い、トラックバックの受け付けは終了させていただきました。(今後のTBについて)

comment

タイトルとURLをコピーしました