『進撃の巨人 (前編) ATTACK ON TITAN』リヴァイはいないよ実写版

進撃の巨人 (前編)ATTACK ON TITAN

  

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監督: 樋口真嗣
キャスト:三浦春馬、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、三浦貴大、桜庭ななみ、松尾諭、渡部秀、水崎綾女、武田梨奈、石原さとみ、神尾佑、KREVA、高橋みなみ、諏訪太朗、橋本じゅん、仁科貴、原知佐子、ピエール瀧、國村隼
公開: 2015年8月1日

2015年8月5日。劇場観賞

前編でどの辺までが描かれているのかというと、原作でいえば2巻の終わり、アニメでいえば10話くらいかなつまりエレンがアアなる辺りである。

前評判では原作の改変改変といわれていたが意外と原作には沿っている。ただまぁ当たり前だけれどもかなり端折られてるのでキヲツケテ。

そして、すでにこの作品を知っている方は想像つくと思うけれども巨人のお食事シーンは当然グログロいのでキヲツケテ。あと、リヴァイ兵長いないからキヲツケテ……。
 

◆あらすじ
100年以上前、人間を捕食する巨人が現れ、人類のほとんどが食べられてしまった。生き残った者たちは巨人の侵攻を阻止すべく巨大な壁を3重に作り上げ、壁の内側で暮らしていた。エレン(三浦春馬)やミカサ(水原希子)もそんな中の一人だった。そんなある日、100年壊されなかった壁が巨人によって破壊されてしまう。(シネマトゥデイより引用)

 

ばっっっか、うるさくするから来るんだよ!!

と、思い切り『ワールド・ウォーZ』を思い出した。
いや、正確には逆ね。あれを劇場で観た当時がテレビでアニメ版「進撃」を放送していた頃で、たくさん被る所があったのだ。超えられる壁。

『ワールド・ウォーZ』進撃のZombie
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ついでだけれどもアニメ放映時は大河ドラマ『八重の桜』も放送中で、絶対に勝ち目のなさそうな戦いにただ義を貫くために飛びこんでいく会津軍の悲壮感と巨人さんにやられる兵団を重ねて見たりしていた…懐かしいよ、しみじみ。

ネットに上がってくる実写版の評価が散々な感じに見えたので結構覚悟して見に行ったが、個人的にはそれほど散々では無かった。

あの巨人さんの行いがそのまま実写になった迫力は充分に堪能したし…(なんせ彼らは丸飲みしないんで…そりゃ、あんな感じになるよね…)

口をポカーーンと開けながら食われていく小さい人たちを見守る100分間。

原作との設定の違いが巷ではワイワイ言われていたが、意外と気にならなかったのはストーリーの流れが気にならないくらい襲われて戦って襲われて…のシーンが多かったからである。

正直、冒頭の舞台芝居みたいなセリフのやり取りがずっと続いていたら寝てたし、かと思えば突然時が飛んで入団してるし、リヴァイ兵長の代わりに入ってるらしいオリキャラのチャオ…じゃなかった(でも、チャオじゃん、東以外の何者でもないじゃん、あれ。)シキシマとミカサのシーンは意味不明だし、原作のあの部分を削ってしまって後半どうするつもりだよとかストーリーと脚本については言いたい事が山ほどある。

そもそも色っぽすぎるだろ、ハセヒロ♥

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でも、まぁいい…パニック戦闘映画といえば必ずタラタラした恋愛脳で制作される日本映画としては、そういう描写は少なかったし緊迫感は保っていたと思う。

キャラクターは石原さとみちゃんのぶっ壊れたハンジは称賛するわ。不満なのはサシャだね。彼女は本当はギャル曽根でもいいくらいなのに(嘘)何だかヤケに暗いし大喰らい感ゼロだよね。(中の人は好きなんだけど、これは違うわ)
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あ…違うわって言っちゃった。。根本的にはパラレルワールドなんですよねそれにしても、エレンがこうなる過程に両親の存在は不可欠なワケだが、どうするつもりなんだろ。後編。

その興味で観に行くわ。

ってか、後編でどこまでやってどう決着つけるつもりなのか…。これじゃ終わらないよね~~…後編で巨人さんを全滅させて勝ったよ~みたいな結末にされたら〇〇映画と呼んでしまうかも……。←好きな言葉を勝手に入れて下さいっっ。

けれども予告のエレンとミカサのキスシーンにはすでに萎えてる…イヤな予感でいっぱいっすよ…。。

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


ここからは原作&アニメの話が多くて申しわけないが…。

「リヴァイ」を消して「シキシマ」とか作った時点でキャラクターの名前を全部変えて完全なパラレルワールドにすればよかったのに。

原作と同じ名前にするから不満が湧くんだよね。というか、絶対にそうするモンだと思ってた。

ガッカリなのは、巷に飛んでいる監督談。

いちばん大きく変えたのは、エレンの(巨人に立ち向かっていく)動機でした。目の前で母親が食べられてしまったというのでは、男として弱い気がしたんです。母親が殺された復讐を果たせたら、それでいいのかよ? って(笑)。もう少し、彼に負わせる十字架を重たくしたかった。何を失えば、エレンはいちばん不幸なんだろう? と諫山さんや(脚本を担当した)町山(智浩)さんと話したときに、ミカサ(水原希子)じゃないの? ということになった。(「ORICON STYLE」より引用)

母親を目の前で食われるのは軽いことなの好きな女を食われる方が十字架が重いのどうしてそんなに恋愛脳なのそれ本当に原作者との話し合いなの原作者、あきれてなかった(笑)

いや、この記事、映画を観に行った後で目に入ったのだが、観ている時に感じた違和感の正体がこの記事でよく解った。。

要するに個人の恋愛脳ばかりで人類愛も何もないよね。原作世界は母親だけじゃなくてもっと広い意味での復讐と自由を目指して戦っているのに。

ミカサもあの場で置いて行かれた事を恨みに思ってああいう人格になったらしいが、そんな小さい女じゃないのに。このミカサには強さも愛もない。

そもそも原作のミカサはストーカーかってくらいエレン一筋で、だからこそあの巨人からエレンを助け出すシーンの必死さにも説得力があるのに。

ああ、つい愚痴ってしまう…全ては名前が同じせいだ!!

後編は女形までかなと勝手に思っているのだが、そこまで原作に沿うかどうかよく解らないね。この後編だけで終了になる可能性もあるし……だとしたら女形で終了ってことはないか。

とりあえず……立体機動を実写で見た事だけは満足しとく。(実写で見ても相変わらずよく解らなかったけど。)
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『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』公式サイト

 

 

 

 


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comment

  1. nakakuko より:

    BROOKさん
    原作を変えたのが原因というよりは原作へのリスペクトのない改変が原因って感じですかね(笑)
    私も~これを一体どう終わらせるのかが気になって気になって…で、後編も行きます!

  2. BROOK より:

    散々な評価となっている前篇ですが…
    やはり原作をいろいろと変えてしまったのが原因でしょうね。
    あと、日本人ではどうしても見劣りしてしまいます。
    ハリウッドに権利を売った方が良かったかなぁ…とも。
    それでも後篇は鑑賞する予定。
    どのようなラストになっているのか、非常に気になっています。

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