『ローン・レンジャー』倍返しだっ!

ローン・レンジャー~ THE LONE RANGER ~

  

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監督: ゴア・ヴァービンスキー   
出演: ジョニー・デップ、アーミー・ハマー、ヘレナ・ボナム=カーター、トム・ウィルキンソン、ウィリアム・フィクトナー、バリー・ペッパー、ジェームズ・バッジ・デール、ルース・ウィルソン
公開: 2013年8月2日

2013年8月7日。劇場観賞。

元になっているらしいドラマもコミックも古い映画も何も知らずに見たので「懐かしい~」とかそういう感覚は全くない感想。

ちなみに西部劇はあまり好きではなく、ほとんど好んで見ることはない。

「インディアン嘘つかない」←これだけはなぜか知っている。この映画の元ドラマのセリフらしい。初めて知った!!

検事のジョン・リードは、久しぶりに故郷に帰ってくる。その日、レンジャー(保安官)の兄はジョンが乗った汽車に同乗していた凶悪犯を捉えるために出発し、仲間共々殺されてしまうのだった。
幼い頃の出来事から復讐に燃えていた悪霊ハンター・トントは、自らの念願を叶えるために白馬・シルバーの予言に基づきジョンを蘇らせる。
相棒として同じ目的に向かうジョンとトントだったが、トントは手段を選ばず、ジョンは法を重んじるので衝突が絶えない。

アメリカ本国では大コケだったというニュースをネットで散々見せられて恐る恐る見に行った。
…けれども、ふつうぅ~に面白かった

冒頭からワクワクドキドキしたし…間は割とシリアスだけれどもダレる事は無かったし、シリアス~の間のコミカル~も上手く繋がっていたし、何の不満もない。

コミカル→シリアス→→→コミカル→シリアス→→→→コミカル→シリアス→クライマックス…という流れ…うんシリアスの割合が多くねと、思うかもしれないけれども、案外そうなのよ。だって復讐劇なのだから…。それなりに…。

大元は白人による先住民族虐殺の話でもあるので、そう軽々しく描けるわけもない。
(もしかしたら「本国で大コケ」なのは黒歴史が痛いから )

予告を見てずっとゲラゲラ笑えるのだと思い込んでいた方には肩すかしかも知れない。けれども、決してシリアス部分が退屈なわけではないので。

シリアスな部分でもあまりにも悲惨に感じないのは、やはり白塗りジョニーの風体と行動がおかしいから。これは、ジョニーのトントあっての作品。

白塗りっていっても「チャーリーとチョコレート工場」のウォンカさんや「アリス」のマッドハッターと違って陶器のような白粉肌ではないんだよね…ゴツゴツしたペンキのようだ。お肌に悪そう~。
  

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アーミー・ハマーさんもコミカルで残念なイケメンの役が上手すぎる…。「ソーシャル・ネットワーク」の時には、こんな俳優だとは思わなかったなぁ。(あの時は本当に双子だと思ってたし)

しっかり出来上がったキャラクターたちの楽しさで最後までワクワクと見ることが出来た。

シルバーがね、めっさカッコいいのよ。この子がまた凄いお芝居上手。
   

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ヘレナ・ボナム=カーターさんは、ここでもカッコいい。♥
  

個人的にウケたのは「倍返しだ」だった。
いや、すいません…たぶん、ドラマ好きな方にしか分からないネタでした。

…で、もう本当~に楽しいのがクライマックスの「ウィリアム・テル序曲」
  

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誰もが知っているこの曲が、こんなにもこの映画にピッタリでウキウキして楽しくてスカっとするか……。
ぜひぜひここは劇場で味わっていただきたい所。

ラストまでキッチリ楽しんでスッキリした気持ちで劇場を出ることができる1本。
  

EDが始まっても席を立っちゃダメですよ~(注)

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 


少年トントは、その昔「割の合わない取引」によって大切な物を失った。
「白人は嘘をつく。インディアン嘘つかない。」は、まさにこの事だったんだ…。

逆襲のシーンは切なかった。トントはおかしくなった…と、族長はいうけれども、おかしくはないよね。能力は、きっと本物だ。

「倍返し」どころか1000倍返しくらいにやり尽くす迫力機関車アクションシーン

こうでなきゃ…正しい者が救われない。

「キモサベ」の意味は、「不出来な弟」だとトントは言ったけれども、本当は「信頼できる友」なんだよね。

トントは「マヌケ」とか…「白人に媚びる原住民」のような意味で、原住民にとっては侮蔑に値する名前らしい。

ここでは…「白人であるローン・レンジャーの相棒」…くらいに取っておこう。
こんなトントが軽蔑されるのは可哀想すぎるもの。

…で…絶対に続編ができそうなラストだったけれども、本国でコケた…ら作ってくれないのだろうか。
普通の日本人としては、ぜひぜひ作っていただきたいところ。

「ローン・レンジャー」公式サイト

 

 

 

 

 


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・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

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