ミニ感想【ハゲ鷹と女医】アウトレイジな人々

ハゲ鷹と女医~ Carancho ~

      

監督: パブロ・トラペロ   
出演: マルティナ・グスマン、リカルド・ダリン、ダリオ・ヴァレンスエラ
公開: 日本未公開

2013年6月13日。DVD観賞。

ごく簡単なミニミニ感想で。
この記事には特にネタバレ欄は設けません。つまり、完全ネタバレ込み感想なのでご了承ください。

何で、これ借りてきたんだろ~…と、今さら思う。それなりにカバーに書いてあったあらすじに惹かれたので…。

年間の交通事故死8000人以上だというアルゼンチンでの闇社会を描いた作品。
交通事故専門の弁護士・ソーサは、事故の補償金を大幅に抜き取る悪徳事務所の一員。とある交通事故で出会った救急救命医師・ルハンと恋に堕ち、自分のしている事を見つめ直し、現状から立ち直りたいと考えるようになる。

日本では弁護士も医師も、いわゆるステータスの高い職業だ。弁護士と医師の恋…と言ったらもう憧れの域である。

しかし、この作品に出てくる登場人物は、それらの底辺の位置に属している。
救命医師であるルハンは人命救助に懸命に力を尽くしているけれども、影では薬を打ったりしている。
まっさら綺麗な人は誰も登場しない。みんな悪人…。

この手の話で、どこにどう惹かれたのかすぐに恋に落ちちゃってベッドインしちゃう展開もあまり好きじゃない。

事故の保証金を得たいばかりに自分の身体まで傷つけてしまう貧しさには、どんよりした…。
自分の見ている世界とは違う何かが世界のどこかにある。

日本人である私の頭の中はお花畑なんだな、とは思った。

ラストはこの作品に相応しい後味の悪さ。

 

・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

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