『推理作家ポー 最期の5日間』19世紀でも犯行動機は中二病…

推理作家ポー 最期の5日間
~ THE RAVEN ~

   

監督: ジェームズ・マクティーグ   
出演: ジョン・キューザック、ルーク・エヴァンズ、アリス・イヴ、ブレンダン・グリーソン、ケヴィン・マクナリー、オリヴァー・ジャクソン・コーエン、ジミー・ユイル、パム・フェリス、ブレンダン・コイル、サム・ヘイゼルダイン
公開: 2012年10月12日

2012年10月18日。劇場観賞。

19世紀・アメリカの推理作家エドガー・アラン・ポー、その謎に包まれた死の真相をポーの作品を題材にした事件で語る作品。もちろん、フィクションである。

ポーの作品が事件に利用され、それを鍵として追っていく内に犯人に辿り着く…という物なので、作品を多く読んでいる方ほど面白く見る事が出来るのかもしれない。

当方はあいにく、有名な「モルグ街の殺人」くらいしか読んでいないので、「あっ、これはあの作品だ!」というワクワク感は味わう事が出来なかった。

ポーの作品自体が鍵になっていって謎解きを……と聞くと一見楽しそうに感じるかもしれないが、起きる事件はとても残忍で悲惨なので…映像はかなりグロい。「SAW」なみのシーンもあるので、そういう覚悟で見てください。

しかし、そんな映像がテンコ盛りにも関わらず…最初の方はかなり眠かった…。
いや、時代の雰囲気はとてもあるのだ。セピア掛かった舞踏会の映像や青写真のようなレトロな街の風景はかなり好き。
ポーに掛けられそうな冤罪にも興味はあるし…。

なのに何がいけないのか…。
大袈裟に描いている割には、事件の成り行きがこの手の作品には有り触れた感じだったり…。

いや、もっと個人的な事なのかも…
つまり…イケメン要素…←うわぁすいませんっっ

まぁ…何言ってんだ、こいつ。と思ったら、とりあえず飛ばして読んでくださいね。

元々、私はたぶんジョン・キューザックさんのお顔があまり好きではないのだ。(ファンの方すいませんすいません…ポーがロバート・ダウニー・Jr.だったら、どんなに楽しいだろう、と見ている間中思った。でも、それだと「ホームズ」になっちゃうか。

だから、私が本当にこの映画が楽しくなってきたのはエメット・フィールズ警視正が活躍し始めてからである。
   

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ルーク・エヴァンズ、カッコ良す~。♥

警視正がポーを信じて一緒に事件の解決に向かうようになってからは、もう警視正に釘付け。

あんなにキチッとしているのに、ポーのために心を砕き、ポーのために出来る限りの協力を惜しまず家まで提供する警視正。
 仮装舞踏会でのお姿もまたステキ。
     

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ぐたぐだに崩れたポーがエミリーの事ばかり考えているというのに、警視正はポーの過去に同情し、話を聞いてあげるのだった…

ちょっと…ストーリーは…ぇ、おっと…

え~、ハラハラドキドキするシーンもありながら、結果的にはこんな犯人
殺人の理由は中二病

…と思うと、何だか虚しい物語だった気がする。

でも、ラストの警視正がカッコ良すぎるから、もう何でもいいや。←結果、これ。

 ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


私は犯人は編集長だとずっと思っていたんですよ。ポーもそう思っていたみたいだけど。
植字工・アイヴァン・レイノルズは全く眼中にもなかったです。

だってさ~…「振り子」の時に「犯人は大男」と言っていたじゃないか…
あれは一体何だったの!?

レイノルズは全く大柄ではないし…。では、振り子はどうやったの
共犯者がいたとかって話でしたっけ。その辺がよく解ってない私…。

ポーがなぜわざわざ公園で死んだのかもよく解らなかったです…。

しかし、ポーの遺言をちゃんと受けて警視正が待ち伏せしていた所にはワクワク…。←結局そこ…

まぁ…警視正に萌えたので、私的にはそれだけでいいか…という作品でした。

「推理作家ポー 最期の5日間」公式サイト

 

 


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