『ALWAYS三丁目の夕日'64』変わらぬメンバー変わらぬ人情

ALWAYS三丁目の夕日’64

監督: 山崎貴   
出演: 吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、もたいまさこ、三浦友和、薬師丸ひろ子、森山未來、大森南朋、高畑淳子、米倉斉加年、須賀健太、小清水一揮、マギー、温水洋一、神戸浩、蛭子能収、飯田基祐、ピエール瀧、染谷将太、正司照枝
公開: 2012年1月

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久しぶりに、「三丁目」のメンバーが顔を揃えました、という作品。
子役たちは驚くほど成長し、時の流れを感じさせる。

そして、「三丁目」の人たちは、今日も元気。
相変わらず、良いことがあったり悪いことがあったり、悩んだり怒ったり喜んだりしながら生き生きと昭和を生きている。

小道具や建物、背景、全て、相変わらず素晴らしいセットの数々…

…ということで、つまり、相変わらず、相変わらず…の安心感なのである。

私は、この監督さんの他作品は、あまり、こう…グッと来るものが少ないのだが、このシリーズは本当にいつも入り込んで見てしまう。笑ったり泣いたり、恐らく作り手の思いのままにハマってます

原作ありきだから…というわけではないんですよね。私は、これの原作も大好きで、全巻読んでいるんだけど、映画とはほぼ別物だから。やはり、脚本と演出の力なんだと思う。素晴らしい。

今回は、「鈴木オート」「茶川先生家」それぞれの血の繋がりのない子供たちの独立物語

血が繋がっていようがいまいが、家族は家族。それぞれの親たちの思いに泣く…

特に、ろくちゃんのご挨拶には…もう予告からウルウルしてたし…卑怯だ。誰でも泣くでしょ、これはまた、堤真一さんの親父っぷりが素晴らしくて…もう、この作品自体に堤さんの親心を感じます。

前2作を見た方には、ぜひぜひ見ていただきたいです。本当に幸せな気持ちになれる良い映画。

ところで…

子役たちはこんなに変わったというのに…

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堀北真希まきのこの変わらぬ可憐さは何?

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天使だ・・・

・・・という事で、真希まきのファンの方も、もちろん必見です

今回は1964年の東京オリンピックが背景ということで、私もかろうじてまだ生まれてないけど…
次作がもし出来たら、今度は生まれてると思う。いや、絶対
また見たいです。ぜひ続きを。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


私的には、いつも茶川先生周りよりも「鈴木オート」中心に見てしまうのは、堤さんのファンだから…というのが大きいんだけど、この先生がどうしてもあまり好きになれなくて~。(原作の茶川先生は大好き)

でも、今回のラストはカッコ良かったです。あの髪型を何とかしてくれれば、もっとカッコいい

ずっと育ててもらった淳之介。苦労しても同じ道を進みたい。本当に尊敬しているんだよね。親冥利に尽きるじゃないか。

そして、鈴木オートでは、ろくちゃんの結婚問題。カワイイ恋ですね。
この映画に限って…とは思ったけれども、ちょっとは心配しちゃったよ。

だって…菊池先生、どっからどう見てもチャラ男だもん…
とても、「自分の身の振りも気にせず医療に尽くす今時得難い青年」には見えない

でも、ろくちゃん、幸せになれて良かった。
(結婚式で、ろくちゃんの親族、みんな頬っぺたが赤くて笑った)

そんな感じで…
こっちも、この映画を見守ってきた親のような気持ちで見てしまった。

だから、親としては、またみんなの成長が見たい。
この温かい気持ち、ぜひまた味わせてください。お待ちしております


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