『レイクサイド マーダーケース』お受験家族は大変なのです

レイクサイド マーダーケース

  

監督: 青山真治   
原作: 東野圭吾
出演: 役所広司、薬師丸ひろ子、鶴見辰吾、杉田かおる、豊川悦司、柄本明、黒田福美、眞野裕子、牧野有紗、村田将平、馬場誠

公開: 2005年1月22日

若干のネタバレ含みます。

子供のお受験という物に親はとっても神経質になる物だ。特に中学校受験は子供自身の年齢が低いので、お受験は親子一体。

よくドラマでも題材になる「お受験」。笑って見ている人がほとんどだろうが、現実はドラマよりも過酷。

私も中学校受験をするように育てられ、塾にも通っていたが、何せ当時から嫌いなことはやらない怠けた子供だったので結局脱落…。以後、高校までは兄弟の中で1人だけ公立路線を歩む事になった。

って私事ですが。。。。
その時の親の落胆は大きかった、と思う。私自身は受験しなくて良くなったので喜んでたけど~。

近所の子供にお受験組がいっぱいいるような所だったので、ウチの親としては同級生の親に顔を合わせるのが恥ずかしかったようである。

お受験戦争は、まさしく親同士の戦争。

そんな自分の親の姿を見てきたから、この映画の親たちの気持ちはよく解る。

自分の子供が受かるためなら何でもしちゃう親という存在。

例えば…人を殺す事さえも。

死体を隠す事さえも。

そこまでするか、バカバカしい。

と思っていただろう主人公・並木俊介も、否応なくお受験ペアレンツに飲み込まれていく。

だって、事態を呼んだのは自分の愛人なのだから・・・

暗い画面の中で、ホラーのように物語りは進行していく。
いや、並木にとっては、まさしくホラーだったろう。

愛人を殺したのは本当は誰なのか?

子供を守るため、お受験成功のため、親たちは立ち回る。

ストーリーと展開は、のめり込む面白さ。どんでん返しも、そうか。。。それか。。。

役者さんたちの競演っぷりが凄い。
演出が舞台演劇のようなので、そのせいか薬師丸ひろ子の演技は「Wの悲劇」を思い起こさせる。

ただね~。。。
ラストの演出が~。。。。。

何か、B級ホラーみたいなのよね。そこが残念 。

※この記事は当方が2000年から運営している某HPの日記コーナーから 2009年にお引っ越し&編集した過去記事です。

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