映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』見ざる言わざる聞かざる…

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館
~ THE WOMAN IN BLACK ~



   

監督: ジェームズ・ワトキンス   
出演: ダニエル・ラドクリフ、キアラン・ハインズ、ジャネット・マクティア、リズ・ホワイト
公開: 2012年12月1日



2012年12月5日。劇場観賞。

久々の王道ゴシックホラー。

映像の雰囲気はいい。とてもいい。
モノクロに近い押さえた色、水墨画のような風景、冷たい美しさ。
それだけでウキウキする。

満潮と引き潮の時間で出来たり消えたりする広大な地……。パッと見、雪景色かと思った。
  

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道の先に、その館はある。

アーサーは生活のために仕方なくそこへ行き、そして「見る」のだった。

雰囲気も、主人公周りの暗い悲しい過去も、きっと大きなトラウマとしてこの先のストーリーに影響を与えて来るに違いない…。これは大当たりの予感……。ハート.gif

…と、思ったのだけど…。
結果、あまり恐くなかった……。

音や幽霊の姿などで驚かせるただのホラーハウス物とあまり変わらなかった。
たぶん、もっともっと面白く…いや、恐くできるはずだと思うだけに、とても残念。

せっかくの主人公のトラウマも、もっと胸をえぐるほどの悲しみで迫ってきてもいいはずなのに、そこまで辿り着かなかった。

ホラーハウス物といったら、来るぞ来るぞという怖さがあって当然だと思うのだが、何せ主人公が結構無謀で、積極的に勇敢に探し回ったりしちゃうものだから、見ている方も迫ってくる恐怖をあまり感じないのである。

ここでまで戦わなくても良いんだよ、ハリー……。
   f:id:nakakuko:20150413030608p:plain



時々、ゾッとする描写はあるものの、「あー恐かった。面白かった。そして切ない…。」という評価には至らない。
ホラーにあまり免疫のない方なら恐いかも。

そんなに怖くなくても雰囲気が味わえれば充分、という方にはお薦めしておきます。

それにしても、ダニエル・ラドクリフくんもパパの役をやるようになったんだね…。
時が流れるのは早い……。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 


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ゾッとしたところと言えば、あの無人のロッキングチェアがグーラグラガタガタ動きまくっているところ…。
あれが、どうしてあんなに揺れているのか解ったところでゾーーーッとした。

あれを踏み台にして首を吊ったのか……。
あのシーンは「呪怨2」で、どうしてアパートの壁がドンドン音を立てているのか解った時並みに恐かった。

ドアを開けた時にたくさん並ぶ連れて行かれた子供たち……。
ああいう描写は本当に怖い。

そういう映像をたくさん映しだしてくれていたら、きっと夢に出そうなほど怖かったんだろうなぁ。

窓に手が映るとか、顔にぽっかり穴が開いたような女の幽霊の顔とか、もう今さら感だし…。
「これからどんな怖い事が起きるか」も大体お約束通り過ぎてほぼ読めてしまった。
沼から子供を引き上げて母親に返そうって…「リング」と思ったのは私だけではあるまい……。

それより何より……
見ている内に、段々と「アナザー」を思い出してきた。

そりゃーさっ、帰れと言われているのに近づくなと言われているのに、行ったアーサーくんは悪いよ。でも、
なぜ言わない?なぜボカす?なぜ曖昧にする!?理由を言ってやってくれ!!

言えば行かないじゃん。いや、最初は信じないだろうけど子供も死んでいるんだし、言ってやってよーーー!!
言いたくない気持ちも解るけど、言わなきゃ大変なことになるんだし~。
理由も言わずに帰れ帰れってイジメかっ

(…そして、この後「エヴァQ」をはしごして、同じように「言えよっっ!!言ってやれよ!」と心の中でさけんだ私…)

ラストは、アーサー的にはハッピーエンドなんだろうか…。

館の調査もちゃんと出来ず、たぶん戻ってもアーサーはクビで生活には困っていて…だからこうなった方が幸せなのだろうか。

そう考えると悲しい。

(でもやっぱり、汽車が通り過ぎたらホグワーツだよ、とかどうしても思ってしまうのだった。汗.gifつまり…ツッコメる余裕がある程度のホラーだった。ダニエルくんは悪くない)

「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」公式サイト

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