映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

『奇跡』家族よりも大切なもの「但馬のかみ」「音楽」「そら豆」「世界」

奇跡

監督: 是枝裕和   

出演: 前田航基、前田旺志郎、大塚寧々、オダギリジョー、樹木希林、橋爪功、林凌雅、永吉星之介、内田伽羅、橋本環奈、磯邊蓮登、夏川結衣、阿部寛、長澤まさみ、原田芳雄
公開: 2011年6月



        


DVD鑑賞。

あれ、ここって泣くところじゃないだろうな、たぶん…
どうしてこんな所でボロボロ涙が出るんだろう…


と、自分の情緒不安定さが不安になるくらい、泣きながら見ていた。

元々、子供たちが何かに一生懸命進んでいく姿に弱いので…。


まえだまえだは、少年お笑いコンビだと言う認識しかなく、バラエティ番組などで見ても「大人にやらされてるでしょ」と決して好意的に思えた事は無かった。

しかし、この作品にはやられた…。

お兄ちゃんは漫才をやっている時と同じように、弟のやる事に不満を持ちながら、計画通りに進もうと子供らしい焦りを見せていく。一生懸命考える、子犬のような表情が愛らしい。
目指すところは「家族がそろって暮らせる幸せな時間を取り戻す事」

弟は天真爛漫。よく笑いよく喋り、女の子の友達をいっぱい引き連れている。世渡り上手。
何も考えていないようで、大事な物は彼なりにちゃんと持っている。

彼らは自分たちが望む小さな「奇跡」を手にするために、小さな旅に出る。

大人たちが大騒ぎするベタな展開もなく、大きな「何か」があるわけでもなく、日常の中の冒険が描かれる。

子供たちは、その中で大人たちよりも大人になり、大切な物に気付いていく。

是枝監督作品で「子供が出てくる」というと、どうしても「誰も知らない」を思い出してしまって、この先何が起きるんだろう…という不安も感じながら見ていたが、この作品に関しては、全くそういう心配はない。

JR九州の企画作品という事で、だったら悲惨な事も起こしようがないものね
優しい詩のような爽やかな感動作です。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 


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九州新幹線が開業する日、鹿児島から福岡に向かう「つばめ」と福岡から鹿児島に向かう「さくら」が初めてすれ違う時、奇跡が起こる。すごい念力が生まれて、それを見た人は願いが叶う。

兄は、火山灰が降る鹿児島がいやだった。家族4人で暮らせる日のことばかり考えた。

桜島が大噴火すれば、ここに住めなくなる。そうすれば元居た家に帰れるに違いない。

しかし、弟は自分と同じことを考えてはいなかった。
彼には家族よりも大切なものがあるらしい。


兄は自分の幸せが家族の幸せだと信じて着々と計画を練る。

しかし、2つの電車がすれ違う地点で、そこの駅員さんから聞いてしまうんだね。
目の前にそびえる大きな山、雲仙普賢岳で以前大噴火があって、たくさんの人が亡くなった事を。

わくわくするみんなの計画、自分たちを泊めてくれた老夫婦、空、雲、野菜、お父さん、お母さん、コスモス・・・

「家族より世界の方を選んでもうたわ」

かるかんは大人の味や。ぼんやりした甘さがクセになるねん。
こうやって、子供は一歩一歩大人になっていく。

エンディング、「くるり」「奇跡」が素敵すぎて、また涙が出た。
最初から最後まで、ピュアすぎて泣けた。


・「奇跡」 公式サイト



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