映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

『落下の王国』落下の国に至る美しいお伽噺の行方

落下の王国
~THE FALL~



  ishioka3.jpg


監督: ターセム・シン   
出演: リー・ペイス、カティンカ・アンタルー、ジャスティン・ワデル、ダニエル・カルタジローン

公開: 2008年9月


第65回アカデミー賞・衣装デザイン賞(石岡瑛子)


こういう映画をDVDで見ると。。。

どうして、スクリーンで見れなかったんだろう・・・

と、自分にガッカリしてしまう

美しい。

ぽっかり浮かぶ青い空、白い砂地に色鮮やかな衣装の配置。
人形のようにくるくる回る結婚式場の白いドレスの独楽。

  落下の王国.png  

どこをとっても、美しい無機質な絵。
 
それは、まさに夢の世界。

そう、これは夢の中だから。
ロイにとっては、誇りと夢と愛を失った夢。
そして、アレクサンドリアにとっては、わくわくする冒険の夢。

映画の撮影中に落下して半身不随になったロイ。
オレンジの収穫中に落下して腕を骨折したアレキサンドリア。

夢から、愛から落下して、行き先を奈落に求めるロイが語るお伽噺は、かつて父を失った中で生きている少女を共に奈落へ落とす事は出来なかった。

物語は、いつの間にかロイだけの物ではなく、少女の物になっていたから。

美しい映像と共に語られるお伽噺は、やはり美しかった。
   落下の王国1.png

人は辛い現実から逃避したくて、物語に逃れていこうとする。

無邪気な少女の笑顔に引きずられて、共に昇華する物語。

想像は、人に希望も夢も与える。
本当に美しい夢のお伽噺。


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・【NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 デザイナー・石岡瑛子】追悼・アカデミー賞を受賞した日本人デザイナー


・The Fall 公式サイト(英語)


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