『カメラを止めるな!』ぽんっ!!

カメラを止めるな!

『カメラを止めるな!』前半ネタバレなし感想

作品情報

監督・キャスト

監督: 上田慎一郎
キャスト: 濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、山﨑俊太郎、大沢真一郎(大澤真一郎)、竹原芳子、浅森咲希奈、吉田美紀、合田純奈、秋山ゆずき、山口友和

日本公開日

公開: 2018年6月23日

レビュー

☆☆☆☆

劇場観賞: 2018年8月17日

 

まだこの映画をご覧になっていない方は、このレビューの後半は読まずに。まず。見て。いただきたく……。

 

◆あらすじ
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に本物のゾンビが襲いかかる!大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。映画史をぬり変えるワンカットゾンビサバイバル!……を撮ったヤツらの話。(Filmarksより引用)

 

この映画は、人の評価や感想など何一つ読まずに見るべき。

 

全国たった2館上映の頃にTwitterのタイムラインで評判を知り、渋谷かぁ……あそこは駅からちょっと歩くし(猛暑中だった2018年夏)、人も多くて面倒くさいなぁ……と思っていたところへ、拡大上映で遠めの常連劇場へ来てくれてGO!!

あれから2ヶ月(このレビューは10月末に書いていますぅ)……今度は、近隣の寂びれた劇場にまで来るらしい。すごい拡大力

来月には、まだ見ていないという友達を誘ってリピートする予定。

 

こんな状態だから、ほんと、すでに観た方はあまりバラさないであげてほしい……テレビも含めてね。(やりすぎ~~)

 

素人の演技。演出。ひどいカメラワーク!何これ!こんなんで金取るのかYO!信じられないわ!

 

……くらいの感想を読んでしまってから見てほしい

ぜひ。

韓国版のポスターが素晴らしい

このわずかな期間に海外にまで拡散してしまったから本当に凄い。

韓国版のポスターがめっちゃホラーで素晴らしい。
『カメラを止めるな!』前半ネタバレなし感想

そうだよ……日本も、こういう感じで宣伝してもらわないと。

これこそが、この映画そのものの意図を汲んだ宣伝よね。

何を言ってもネタバレだから

私は「ここが面白い」なんて言わないよ。

続きはネタバレ欄で。↓

 


以下ネタバレ感想

 

隣に座っていた人が、変な所で笑うんだ、これが。

「えっ、こんなところが笑うとこ
「こんなところで笑えないと駄目な映画なの

と思いながら見ていたけれども、見終って「なるほどね」ってなるよね。そりゃ、2度以上目で観に来ている人は、あんな所やこんな所で笑うよね(爆)

ぽん!ポン!ぽん!ポン!うるさいんだよ!(笑)

ポン!がBGMかよっ!とか、思っていたし。
 
でも、まぁ、ゾンビって同じことを繰り返すものだしねぇ……とかゾンビに同情してたし。
 

なんというテンポの悪い会話だろう。
何も面白くないし。
あのカメラ役の役者は、こっちが芝居してるのに、どうして死んだように無反応で座っているんだろう。ちゃんと芝居しろよ……。
ああ、また、ぽんぽんぽんぽん、うっさい……。
あっ。カメラに何も映ってない。何てひどいカメラワーク。

 
これが全部引っくり返って行くのが、ちょ~~気持ちいい(笑)

物作りの大変さよ……

「テンポの悪い会話」も突然のカメラアウトも、理由が分ると笑える……と同時に同情もする。
 
スポンサーのムチャ振り、アイドル俳優やイケメン俳優のNG、言うこと聞かないスタッフ……実際の現場の混乱が多かれ少なかれここに集約されているのだろう。
 
映画作りの現場には、きっとあちらこちらにゾンビがいるわ(笑)
 
そして、大変だからこそ、軌道に乗ればとてつもなく面白いよね。
 
この映画は、失敗談からの成功物語だから面白いという側面が大きい。

『カメラを止めるな!』前半ネタバレなし感想

 
最後には、家族もアイドルもイケメンも、みんなボロボロになりながら一つの作品の部品になる。
 
スカッとして、感動までしてしまった。
 
本当に、まんまとやられる一本だ。
 
大好きな『サマータイムマシン・ブルース』を、ちょっと思い出す映画だった。
 
キャラクターは愛おしく、展開に「おおーーっ」と目を見開き、ホッコリと劇場を出る。
 
誰もが楽しめる作品。

 

◆トラックバック先

『或る日の出来事』
『FREE TIME』

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・象のロケット
★前田有一の超映画批評★

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