『時間回廊の殺人』「残穢」韓国版かと思ったら…

時間回廊の殺人

原題 : ~ 시간위의 집 ~

作品情報

監督・キャスト

監督: イム・デウン
キャスト: キム・ユンジン、オク・テギョン、チョ・ジェユン、イ・ハンフィ、パク・ジュンミョン

日本公開日

公開: 2018年3月17日

レビュー

☆☆☆

観賞: 2018年12月27日(DVD)

 

このレビューは短感です。

前半と後半の印象は全く違う。そして後半は切なくやるせない……。

あらすじ

1992年11月11日。ウィルン洞34番地にひっそりと佇む家で、殺人事件が発生。夫と息子殺害の容疑で逮捕されたのは、妻のミヒ。息子の遺体も見つからず、ミヒも無実を訴えるが、懲役30年が求刑される―。それから25年後。仮釈放されたミヒは、息子を探す手掛かりを掴むため、事件が起きた家へと戻る。その家は長年放置され老朽化が激しかったが、ミヒは“あの時”と同じ何者かの気配を感じ取っていた…(Filmarksより引用)

元映画(原作)

ベネズエラ映画『マザーハウス 恐怖の使者』をリメイクしたものらしい。(2018年現在・未見です)
 

そう聞かなければ全く分らないほど「韓国映画」だった。恐ろしさからの切なさ……は韓国ホラーのデフォですもんね……。元映画の方もぜひ見てみたい。

ホラーですよね?

全く前情報はなく、ただタイトルに惹かれてサスペンスのつもりでレンタルして来た。そして、ど真夜中に観賞。なので、もんのすっごく!!ビックリした。

こんな夜更けにホラーかよ!!みたいなことになったではありませんか……最初からそう言って~~。

 

ホラーと分かっていて見ていたならば、それほど怖くなかったのかも知れないけれども、まぁまぁビックリするシーンが連発します。しかし、目を背けてはいけない。(←ここ大事っ!)

ネタバレは見ない方がいい系

「意外性」がキモな作品なので、あまりネタバレは読まないで見ることをお薦め。

何なら「切ない」とか書いちゃったことも謝っておく。すいませんでした。

とにかく。

ビックリするシーンも余さず見て覚えておくのです。よろしく。

 

自分的には、韓国ホラーの中では評点高い方です。

 


以下ネタバレ感想

 

ほわーー……そう来たか、の後半。

家や土地が憑りつかれ状態ということで、初めは韓国版『残穢』を想定していた。

元々「住んでいた」人達、恐い……。
 『時間回廊の殺人』感想

けれども、実際にはアレなのね……この家の中で時間が回っていたのね。25年に1度。様々な時間軸で消えた人たちが合流する……つまり、ここは異世界シェアハウスーー!!恐ぇぇ。

まさか、自分自身の手だったとは~~。
 『時間回廊の殺人』感想

そして、「出て行け。子どもが死ぬ。」も、自分自身が書いた自分へのお手紙だったとは!!(もっと分りやすく書けよ……)

つまり、冤罪で25年間も服役したと思っていたけれども、実際に「未来の自分」が夫を殺したので、えっと……事前服役?みたいな~~。

ヒョジェだけが25年の時間軸からそのままの姿で外に出られてしまったことはよく分らないけれども、親子の愛情にウルっとしたので深く考えないでおこう……。

 

お友達はみんな大人になっちゃって、この先ヒョジェはどう生きるのか……そこもモヤっとしつつ、神父さまに拾われた教会の子として生きるしかないよね。と納得しつつ、友達との再会に泣いたのだった。

 
ヒョジェ的にはDV親父がいない世界の方がきっと幸せに生きられることだろう。

この時間軸のミヒは刑務所に居るということで、ヒョジェはミヒの出所を待てばいいのかな……。あれ、でも、25年後の死を待つミヒもあの家の中にいるのよね。いや違う。これが25年後のミヒなんだよね。だから若いミヒは居ないんだ。

もう一回、ちゃんと整理した方がいいのかも(笑)

感覚的には、良い親子愛の映画でした。(いいのかそれで……)

 

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