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『へレディタリー/継承』無意味な性別

へレディタリー/継承

原題 : ~ Hereditary ~
 『へレディタリー/継承』感想

作品情報

監督・キャスト

監督: アリ・アスター
キャスト: トニ・コレット、ガブリエル・バーン、アレックス・ウォルフ、ミリー・シャピロ、アン・ダウド

日本公開日

公開: 2018年11月30日

レビュー

☆☆☆☆

劇場観賞: 2018年12月5日

 
これはすごい。てか恐い。

ゴシックホラーのように重々しく始まる序盤。お決まりの「家」モノか、の中盤。ふわぁぁぁ!!!の終盤。ぇ……のクライマックス。

緊張緩む間なしの逸品。
 

◆あらすじ
グラハム家の祖母・エレンが亡くなった。娘のアニーは、過去の出来事がきっかけで母に愛憎入り交じる感情を抱いていたが、家族とともに粛々と葬儀を行う。エレンの遺品が入った箱には、「私を憎まないで」というメモが挟んであった。アニーと夫・スティーヴン、高校生の息子・ピーター、そして人付き合いが苦手な娘・チャーリーは家族を亡くした喪失感を乗り越えようとするが、奇妙な出来事がグラハム家に頻発。(Filmarksより引用)

 

タイトルの意味

タイトル「へレディタリー(Hereditary)」の意味は、邦題通り「継承」「遺伝」「引き継ぐ」……そのもの。

アニーの母であり、2人の子どもの祖母であるエレンは「偏屈で変わった人」であることは葬儀の状況から示唆される。そして、それを忌み嫌っていた娘のアニーも充分に「変わった人」の雰囲気を備えている。

「変」「憎悪」「命令」「抑圧」……親は子どもにたくさんの事を伝える。子どもは引き継ぐ。

「コッ……」

大きな音や叫び声の連続で恐がらせるお化け屋敷系ではなく。静かに恐怖を積み重ねていく名作王道系。

大きな音でバーーーーン!!とやられるのは、その場では恐いけれども、家に帰ってからもジワるのは静かに響く音なのよ。コッ……。

そして、暗闇で頭上が気になって仕方ない(笑)

「本物」が映り込んでいるという噂は

どこに映っているのか確認しないで行ったのだけど、帰ってきてネットで見てもよく分らなかった。

終盤の、ピーターの後ろだという噂。

何を「継承」するのか

私がトラウマ級に苦手な[アレやアレやアレ]を詰め込んでまとめた厭らしいホラーである。

ホラー物語として[アレやアレやアレ]を継承していることになる。

そして映画の冒頭がどんな風に始まるか。そこをぜひチェックしてラストをご覧ください。「繋がり」。

 
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以下ネタバレ感想と考察

 

個人的に、首吊りと火だるまとコックリさんがトラウマ級に苦手なので。

そこ、3つやられて、かなり来たホラーでした。夢に出そう。

てか、あんな高い所で自分の首切ってるなんて、バカじゃないのバカなのやめてぇぇーーーしか言えないーー

パイモンまたはペイモン(Paymon, Paimon)は、ヨーロッパの伝承あるいは悪魔学に登場する悪魔の1体。悪魔や精霊に関して記述した文献や、魔術に関して記したグリモワールと呼ばれる書物などにその名が見られる。(wikipedia)

「ペイモン(Paymon) または、パイモン」とは地獄の王の一人。

ということで、グラハム家は悪魔王を継承していたことになる。しかも、男子だけ。

エレンはピーターを望んだが、アニーはピーターを差し出さず、チャーリーを差し出した……母が男子を望んでいると知っていた。

けれども、「継承」したのはチャーリーだった。身体はピーターでも中身はチャーリー。性別なんて無意味なもので。必要とされているのは適正。

「継承」の式で首を垂れる一族の、首があるのは男子。首を失っているのは女子。悪魔王がそこまで女子をお嫌いな理由はよく分らない。チャーリーは首を失った時、解き放たれたのだろう。

 

とはいえ。

母・アニーは始めから夢遊病の既往症があり精神不安定。ピーターはマリファナでラリっている。父・スティーブンも家族のせいで何か安定剤的な物を飲んでいたし……。

全ては幻覚だった。

という可能性もある。

 

こういう、「どっちか分らない系」も好き。

だって、霊よりも現実の方が恐いじゃないですか。

 

極めつけは……。

ミニチュアハウスから始まったこの作品。

ラストもミニチュアで締める。とは予想していた。

ただの「誰かの」お人形遊びの可能性だって無くはないよね……。

 

「誰か」って誰。

それはまた恐い。

 

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