ザ・ファブル
作品情報
監督・キャスト
監督: 江口カン
キャスト: 岡田准一、木村文乃、山本美月、安田顕、佐藤浩市、柳楽優弥、福士蒼汰、向井理、木村了、井之脇海、宮川大輔、藤森慎吾、佐藤二朗、光石研、南出凌嘉、好井まさお、加藤虎ノ介、粟島瑞丸、六角精児、モロ師岡
日本公開日
公開: 2019年06月21日
レビュー
☆☆☆
劇場観賞: 2019年6月26日
久々に、ぶっさんのような岡田を見たよ~~。おとなしめのぶっさんであり、能力持ちのSP井上であり、スーパーひらパー兄さんであり、岡田の集大成のようなキャラだった。
無表情で壁を走る男……面白すぎる。
あらすじ
どんな相手も6秒以内に殺す――。
“ファブル(寓話)”と呼ばれる謎の殺し屋(岡田准一)は、裏社会で誰もが「伝説」と恐れる存在だった。しかし、ちょっと仕事をし過ぎた彼に、ボス(佐藤浩市)はある指令を与える。
「一年間、一般人として普通に暮らせ。休業中に誰かを殺したら、俺がお前を殺す」ファブルは、佐藤アキラという偽名を使い、相棒のヨウコ(木村文乃)と共に生まれて初めて一般人として街に溶け込む生活…(Filmarksより引用)
サラッとしたアクションもの、面白い
原作は南勝久原作の人気コミック。未読。
原作知らずだけれど、コメディとして、アクションものとして、とても面白かった。人情ドラマとしてベタ過ぎず、軽すぎずの塩梅もいい。
アクション映画が大好きな方にとっては、ちょっと物足らないかも知れないが、当方は元々あまりデッカいアクション物が得意ではなくて……。
国内でも海外でもよくある、主人公が一度は危機に陥って、裸で捕縛されて、拷問されるようなシーンね……ああいうの好きではないので、無かっただけでも有りがたい(笑)強い人はただ強ければそれでいいじゃん、と思うタイプです(爆)
(もちろん、殴られるシーンはある……予告でも出てたやつ。殴られているけれども不安感はない。)
しかし、原作をチラっと見てみたら、結構人情物っぽいのですね。原作ファン的には軽すぎる出来なのかなぁ。
岡田のアクション
そしてお約束なので言っておく、岡田よ、一体どこへ向かっているのか!(爆) いつもながらアクション切れ切れだよね。スタントが要らないジャニーズとは一体何者なのか(笑)
壁も走ってた……相変わらず……。
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超猫舌で、常識外れで、画力が弱くて、顔芸達者。いいキャラ。
とにかく、キャストが奮闘
他にも、役者さんがとても面白い映画だった。
ヤスケンはカッコ良く、柳楽くんは最高で、福士くんはおかしかった!
「父と子の物語」として、社長の海老原(ヤスケン)と小島(柳樂くん)、殺し屋のボス(佐藤浩市さま)と佐藤、の関係性が被せてあって、そこにちょっと泣けてしまったのは、ひとえにキャストの演技の上手さ。
ヤスケンは、今ちょうど朝ドラ『なつぞら』でも息子に悩んでいるので、あちこちで苦労してるな!と思ってしまった(笑)
難を言えばアクションシーンが単調で、ちょっと何やっているのか分かりづらい。思っていたほど長くは無かったけれども、せっかく各役者さんが頑張っているのにあまり盛り上がらないので、もう少しカメラワーク等の工夫がほしい。
あと、せっかくなので、文乃ちゃんのアクションをもっとちゃんと見てみたかったです。
次作に期待(やるでしょう)。
以下ネタバレ感想
1人殺してしまったように見えたけれども、あれはセーフだったのかい……。
明に「誰も殺してはならない休暇」を与えたのは、休めば殺しの才能が消えて普通の人になれるかも知れないと考えたから。
ボスの親心は、佐藤とどういう関係だから生まれたものなのか。
原作はまだ続いているみたいだけれども、最終的にはボスと対決する事になるのかなぁ。
ラスト、屋上で「平和だなぁ」と、思い切り伸びをする佐藤を遠目から引いて見るカメラの視点、あれはボスの目線なんだろうなぁと想像した。
個人的には、次作も(あるでしょ)コメディ中心でお願いしたい。そしてまた平和に終わってほしい。
と、願ってやまない。
それが原作とズレているとしても。
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★前田有一の超映画批評★
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