『ジャッジ!』これから大切なことを言います

ジャッジ!

   

監督: 永井聡   
キャスト: 妻夫木聡、北川景子、リリー・フランキー、鈴木京香、豊川悦司、荒川良々、玉山鉄二、玄里、田中要次、風間杜夫、でんでん、浜野謙太、新井浩文、伊藤歩、加瀬亮、木村祐一、あがた森魚、松本伊代、志賀廣太郎、柄本時生、福本清三、竹中直人、チャド・マレーン、ジェームズ・バーンズ、ジョン・オーウェンズ  
公開: 2014年1月11日

2014年10月19日。DVD観賞。

三谷作品かってほど豪華なキャストが集結……。
監督はCMディレクターの永井聡氏。脚本はお馴染みのソフトバンク「ホワイト家族」CMも手掛けたクリエイティブ・ディレクター澤本嘉光氏。

あれっ…って事は、少しはこのメチャメチャな審査会に真実が含まれている

あらすじ:
大手広告代理店に入社して間もない太田喜一郎(妻夫木聡)は、審査員として参加予定の世界一のテレビCMを決定する広告祭に向かう。夜ごと開催されるパーティーには同伴者がいなければならないことから、同じ職場の大田ひかり(北川景子)も妻として一緒に行くことに。さまざまな国から集結したクリエイターたちが自分の会社のCMをグランプリにしようと奔走する中、太田もひかりと共に奮闘する。(「シネマトゥデイ」より引用)

まぁ…真実かどうかなんてあまり深く考えず、笑いながら見る作品。
笑いにも感性があるので何とも言えませんが、個人的には楽しかったよ。。
特に得る物もないけれども、これだけ笑えれば儲けものだと思う。

創作だから当然オーバーに描いているんだろうが、広告業界って本当に大変そう…仕事取るために頑張って頭下げて、何回も作り直して、自分の思い通りにならなかった物がテレビで毎日流された日にゃ…泣きたくなるよね。ニャーニャーニャーニャー……ないわ……。
    ジャッジ.png

そして、全く自分が意図しない物を推さなきゃならない「ジャッジ」の集大成を押し付けられる事になる太田喜一郎。

このCMフェスティバルは~~真実の姿があるのだろうか…。いや、でも、どんな賞にも多少はあるものよね…いわゆる出来レース。

映画関係も……あるのかなぁ…ありそうだなぁ…あったらイヤだなぁ…。

クリエイターなのだから、自分が本当に良いと思う物を…推すのが当然なんだけれども、当たり前の事が当たり前に行かず、当たり前にやっていたら損をするのが世の中なのだ。だから、理不尽。

それを何とかしようという話は青臭くてベタベタだけれども、コメディだからね。楽しくてナンボ。

豪華キャストの大半はもったいないほどの脇役だが、主要キャストはみんな役にハマっていた。
妻夫木くんは、まさにTOYOTAのCMの人みたい。

ツンデレな北川景子ちゃん、クズなトヨエツ、柔らかく推しの強い良々、カッケー京香さまなどが楽しめます。

主人公自身の立場がビミョーなのに他人の正義を正してる場合じゃないだろーって話だけれども、面白かったからまぁいいや。

業界の人たちの評価は知らない(爆)
こんなに実際の会社名出しまくっちゃっていいの!?

エンドロール、ペン回し指導が何人もいて笑った……ぇっCGじゃないのか。あれ。

 


以下ネタバレ感想

 

 

CMでみんなを幸せにする。

って夢がそもそも物すごく難しいわけだが…。
今までにそんなCMってあったかなぁ。
いつかのP&Gのオリンピック応援CMには泣いたな、そういえば。母の心にガツンと来るCMだった覚えがある。 あ、今見ても泣けるぞ…すごい。
    

ペンを回した時は、大切な事をいう時だと印象付ける。
その後には何を言っても真剣に聞いてもらえる。
カマキリのポーズ。
いう事がなくなったら”Silence is gold.”

覚えとく。使う機会はないと思うけど。

逆風は振り返れば追い風になる。

がジャックの作品だという事は早い段階から読めるわけだが、ま、そこはお約束だから。

ちくわを覗いたらいいスーツを着てふんぞり返っている彼では無くて、Tシャツを着てスタジオにいる未来が見えた。その下りは好き。

「オオタキイチロウ」自身が身を偽り、自分の作品とちくわを推しているのだから他人の不正にあれこれ言えないわけだが、その位は許してやろう(上から )と思える流れだったから、いいや。

美味しいものを美味しいと言える…そういう自分でありたいよね。
そして、ジャッジを下す人はそういう人であってほしいよね。

そんな簡単な事がなかなか難しい大人の世界。

広告業界の人の自虐的作品だと見ていいのか、ただの娯楽なのか。その辺はよく解らないけれども、後味のいい終わり方。

ベタベタ恋愛に重きを置かない作りも良かった。

「ジャッジ!」公式サイト

 


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・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

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