『かいじゅうたちのいるところ』かいじゅうも人間のこどもも傷つきやすいのです

かいじゅうたちのいるところ
~WHERE THE WILD THINGS ARE~

  

監督: スパイク・ジョーンズ   
出演: マックス・レコーズ、キャサリン・キーナー、マーク・ラファロ

公開: 2010年1月

予告を見て、昨年からずっと楽しみにしていた1本

原作は、薄っすい絵本なんだね~。先日、子供を連れて行った病院の待合室で見つけてビックリした。

 

これをどうやって1本の映画に脹らませるの~と思ってたのですが。。。しっかり脹らんでた

「かいじゅうたちのいるところ」へ行き着くマックスくんが主人公。

かいじゅうたちの遊び方が何ともワイルドです。

そんなんの下敷きになったら死んじゃうだろ~
とか、そういうツッコミは一切無しでお願いします。
だって、この世界は童話の世界なんだから

童話の登場人物は、食べたりトイレに行ったり死んだりしないんだよ。

。。。でも、壊したり、壊されたりはするんだよ。

。。。そして、傷ついたりもするんだよ。

映像は美しく、世界観は可愛らしさでいっぱい

ストーリーは、小さなお子さま向けではないと思います。

絵本の世界でありながら人間社会の縮図であるかいじゅうたちの島。人の気持ちを量るのが苦手なのは、人間だけではないんだね。

主役のマックスくんが、とんでもなくカワユイ
それも見どころの1つ。

    かいじゅうたちのいるところ.png

 

※以下は、映画の内容とは全く無関係な愚痴。。

今回この映画、家から車で30分掛からないシネプレックスではなんと吹き替えしかやってなかったのね!だから仕方なく、字幕版を見るためにちょっと遠目のWMまで行ったわけ。

すっごいお子さま向けの作品ならば、まだ解るんだけど、何で字幕上映を1日に1本もやらないのか解らない。

加藤清史郎くんは好きだし可愛いと思うよ。でも、清史郎くんの声が目当てでこの映画を見に来る人なんている~外国語映画は、せめて1日2本くらいは字幕版を用意して下さい。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


自分がすごく好きな人がいて、でも、その相手は他の誰かとも仲良しで。。。相手が自分の事を好きかどうか自信がなくて、自分の気持ちをどう伝えればいいのか解らなくて。

仲良くしてる他の仲間が妙に憎らしくて、自分だけが孤独で。

誰も自分の事なんか見ていない。
誰も僕の事を考えてくれない。

だから、いっそ全部壊しちゃえ。
みんな無くなっちゃえ。

僕は悪くない
悪いのは僕じゃないのに。。。

そういうマックスとキャロルの叫びが聞こえてくるよう。

本当は、友達と仲良くするためには、王様なんて必要ないんだよ。
王様に頼っちゃいけないんだよ。

自分から言おう。
好きだって言おう。大事だって言おう。ごめんねって言おう。

そんな映画

人間もかいじゅうも悩んでる。
マックスと別れるキャロルの遠吠えに涙。

子供向けかなぁ。。。
でも、誰だって。。。大人だってあるよね。
人の気持ちが解らなくてイライラしたり、泣いたり、寂しかったり。

「かいじゅうたちのいるところ」は、マックスの心がいる所。
マックスの孤独は、みんなの心に住んでる孤独なんだ

・かいじゅうたちのいるところ 公式サイト

 

かいじゅうたちのいるところ@ぴあ映画生活トラックバック
・象のロケット
★前田有一の超映画批評★

comment

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >このかいじゅうたちは彼だったのね~。
    私はどうやらそれを困った顔で見ていた母親だったみたい。
    私はそういう風に思いました~^^
    むしろ、私は母親目線にはなれず。。。
    きっと私自身がロクな親じゃないからだと思います[絵文字:i-229]
    >でもあのかいじゅうにぎゅっとされて眠りたい・・と思いましたよ。
    ね~[絵文字:i-189]
    すっごいフワフワしてそ~!温かそう~!
    でも、潰されたら死んじゃいそう。。。[絵文字:i-229]
    ワイルドすぎる遊び方には、ちょっと引きました^^;

  2. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >大人のための豪華な動く絵本ですね。
    まさにその通りですわ~♪
    あの温かい着ぐるみと言い、自然の中の撮影と言い、
    CGに慣れてる子ども達よりも大人世代にとって贅沢な作品だと思えます[絵文字:i-228]
    >マックスくん女性支持率高いですね。
    ははは~。。。[絵文字:i-229][色:FF0000]顔が[/色]ですよ~!
    育てるのは大変そ~。。。
    私だったら手が出ちゃうかも~[絵文字:i-229]
    そして、すっごい不良に育っちゃうかも。。。

  3. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >字幕版の上映本数の少なさは問題ですよね。
    ウチの市内のシネプレックスは、アバターの時も
    3Dは字幕しかない、と言う変なプログラムでした。。。
    まぁ、小さめだから仕方ないっちゃ仕方ないんだけど~。
    とりあえず、外国語映画は選択できるようにして貰いたいです(>_<)

  4. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >かいじゅうは、すごくかわいくて良かったです。
    そう、あのモロに着ぐるみのかいじゅうたちを
    予告で見た時から、ずっと早く観たい~と思ってたんです~[絵文字:i-189]
    >子供さんが喜ぶように、がんばって作ってみました、という作品を観たかったです。
    作ろうとする、その気持ちに感動したいなーと思います。
    そっか~。。。それはあるかも知れませんね。
    まるっきり子ども向けでは無かったですから。。。
    童話の本を読み聞かせるような出来ではありませんでしたね。
    同じ題材で、そういう映画も確かに見たいと思います^^

  5. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >シネプレックスは吹き替えオンリーでしたか・・・
    全部がそうなのかは解らないんですが、ウチの市内の
    シネプレはそうでした~[絵文字:i-241]
    外国語映画は、できるだけ本人の声で見たいですよね。
    >作品の方は、マックスの“心”の成長物語と言った感じでしょうか♪
    かいじゅうたちは彼の感情のようでもあり・・・
    彼の心の世界なんでしょうね。
    でも、たぶんキャロルと接して「あれ、自分みたい」と
    思ったから反省したんだろうな。。。と思えるので。。。
    やはり、母を相手に暴れ回ったことには、元々ちょっと
    後悔の念があったのかも知れませんね^^

  6. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >マックス君の声が合わないよなぁ~と思いましたよ(汗)ちょっと声が子どもっぽ過ぎたのよねぇ・・・
    でしょうね~。。。
    実際のマックスくんは、あんな高い声じゃなかったもん。
    それに演技のとんでもなく達者なお子さまでした。
    清史郎くんだと舌っ足らずな気が。。。[絵文字:i-227]
    >隠れたメッセージが大人目線なんだもん。
    ですよね~。子育てを顧みたり、子どもの自分を思い出したり。。。
    大人の世界にだって通用するような事ですよね~^^;
    子どもには、かえって解りづらいでしょう。
    息子くんは冷静に映画を見ているのね~(^▽^
    かいじゅうとは縁が無さそうだな~[絵文字:i-228]

  7. くろねこ より:

    SECRET: 0
    PASS: 71358382e1d9865beb99e2eb8ac10587
    [絵文字:v-354]こんばんは~!
    このかいじゅうたちは彼だったのね~。
    私はどうやらそれを困った顔で見ていた母親だったみたい。
    いっしょになって遊べなくて残念でした~(笑)
    でもあのかいじゅうにぎゅっとされて眠りたい・・と思いましたよ。
    あの暖かさはやっぱ誰もが焦がれちゃうんでしょうね♪

  8. ノラネコ より:

    SECRET: 0
    PASS: 1d227402d343f1e66ff53a303d6697f6
    大人のための豪華な動く絵本ですね。
    原作の精神性を上手く膨らませていると思います。
    マックスくん女性支持率高いですね。
    ああいうタイプは母性本能を刺激するのでしょうか。
    正直私は可愛くないガキだなあと思ってしまいましたが(笑

  9. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    字幕版の上映本数の少なさは問題ですよね。
    特にこういう子供向けに見えて実は大人向けの作品には必要ですよ。

  10. kino より:

    SECRET: 0
    PASS: de2429aa6d4977036fcb7b42eaa4d101
    どうしようもなく叫びだしたいような、
    自分の内面を、見てしまうような話でしたし、
    かいじゅうは、すごくかわいくて良かったです。
    孤独は、子供でも、大人でも、かいじゅうさんにも、ありますよね。
    でも、絵本をベースに、大人への共感を求めてる感じがして、
    観てて、居心地が悪く、落ち着かなかったですね。
    子供さんが喜ぶように、がんばって作ってみました、という作品を観たかったです。
    作ろうとする、その気持ちに感動したいなーと思います。

  11. BROOK より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    シネプレックスは吹き替えオンリーでしたか・・・
    私はWMCで鑑賞しましたが、
    それでも初回は吹き替え版の方が先でした。
    字幕版が追いやられている現状が見えますね(汗)
    作品の方は、マックスの“心”の成長物語と言った感じでしょうか♪
    かいじゅうたちは彼の感情のようでもあり・・・
    上手くマックスを成長させて、階段を一歩登ったような感覚でしたね。

  12. 由香 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちは~♪
    コチラでも吹き替えしか上映していなくって、私も吹き替えでしたが、、、マックス君の声が合わないよなぁ~と思いましたよ(汗)ちょっと声が子どもっぽ過ぎたのよねぇ・・・
    で、、、あの絵本をよく膨らませたなぁ~と感心しましたが(笑)、あまり子ども向けではないかなぁ~って思いました。
    隠れたメッセージが大人目線なんだもん。
    一緒に観た愚息は、「マックスが叫んでいるのが五月蠅かったなぁ~」なんて冷めたことを言っておりました(汗)

  13. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    あ、でも私は字幕で見れたの[絵文字:i-80]
    そのために、わざわざ遠出したんで~。。。
    >マックスじゃなくてこども店長にしか聞こえなかった
    でしょうね~^^;
    いや、加藤清史郎くんは本当に応援しているんですが、
    映画の吹き替えは10年早いって気がしますわ^^;
    >人形を手で持ちながらも、意識は別の何かになりきってたり、どこかに飛んでいたりするじゃないですか。
    いわゆる1人でやる「ごっこ遊び」ですね。
    かいじゅうたちには、それぞれクセがあり孤独があり。。。
    それは全てマックス自身の中にある事なんですよね^^
    子どもの想像力は凄いなぁ♪

  14. KLY より:

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    PASS: e77249bcf0858aa3d0601d80bbca072e
    他でもマックスじゃなくてこども店長にしか聞こえなかったって声を聞きましたよ。(苦笑) 悪いとは言わないけれど、加藤君最近出ずっぱりなんで、流石に声聞けば一瞬であの顔が思い浮かびますもんね。^^;
    作品そのものはとても気に入りました。上手くいえないけれど、子供が人形遊びをするときって、人形を手で持ちながらも、意識は別の何かになりきってたり、どこかに飛んでいたりするじゃないですか。マックスの場合はそれがこの「かいじゅうたちのいるところ」たっだのかなぁなんて思いました。^^

  15. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >子供向けでなくても、最近は吹替えの割合が少しずつ高くなっていますよね。
    これがクセ物ですよね~(-_-;)
    吹き替えてるのがまた、ちゃんとした声優さんじゃ
    ないんですもん~。。。
    >この作品は、観る人の分だけ、感じ、惹かれるポイントがあって、
    受け取り方が様々
    そうですね^^
    ご自分の子育てを顧みたり、自分自身が子供の頃を
    思い出したり。。。または、自分自身の今を考えたり。
    私も大人の方が感じる事が多いと思います。
    子どもは、想像力を自分で脹らませる本の方が楽しめるかも。

  16. 悠雅 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんばんは。
    字幕をご覧になるために遠出の必要があったのですね。
    子供向けでなくても、最近は吹替えの割合が少しずつ高くなっていますよね。
    わたしは幸い、田舎のシネコンの心意気(?)のおかげで、
    苦労せず字幕が観れましたが、配給側、上映側が勝手に決め付けず、
    観客に選ばせてほしいと思いますね。
    この作品は、観る人の分だけ、感じ、惹かれるポイントがあって、
    受け取り方が様々なのに、ほぼ共通して言えるのは、
    「お子様限定ではない」ということですね。
    大人のほうが、いろんな意味で感じるものが多いんじゃないかと思います。

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