『ペット・セメタリー』時には死の方がいい

ペット・セメタリー

原題 : ~ PET SEMATARY ~

作品情報

監督・キャスト

監督: メアリー・ランバート
キャスト: デイル・ミッドキフ、デニース・クロスビー、フレッド・グウィンブ、レイズ・バタール、マイコ・ヒューズ、ブラッド・グリーンクイスト

日本公開日

公開: 1989年8月19日

レビュー

☆☆☆☆

劇場観賞: 1989年8月
レビューは2014年8月24日 CSムービープラス視聴再見時。

ン十年前汗.gifの公開当時、劇場で見ている。

恐くてスクリーンを正視できず、目を伏せていたシーンが結構あったと記憶しています。その後、よせばいいのにスティーヴン・キングの原作も買って、途中で恐くて読めずに放り投げた記憶が…。笑.gif

あの恐怖の正体が知りたくて、ムービープラスが放映してくれたこの機会に見直してみた。

このレビューは古いメジャー映画につきネタバレ込みの短感です。後ほど追記する可能性はあります。

あらすじ

メイン州の田舎町・ルドローに、若い医者のルイス・クリード一家は引っ越してくる。ルイスと妻のレイチェル、エリーとゲイジの幼い2人の子どもたち。家の前に道路があるのは気になるが、向かいに住む老人・ジャド・クランダルとも友達になり、一家は幸せに新生活を始めるはずだった…。

アメリカ・メイン州の小さな街ルドロー。トラックが行き交う道路沿いに引っ越してきたルイス一家は新しい家に大喜び。だが、数日後、ペットの猫が轢死。近くにあるペット・セメタリー(動物墓地)の奥の“禁断の場所”に埋めると、なんと翌日猫は生き返った。日を置かずして幼い息子ゲイジがトラックにはねられ死亡。歎き悲しむルイスはこっそり遺体を例の場所に埋葬するが…(ペット・セメタリー (字幕版動画Amazonプライム)より引用)

ヴィクター・パスコーの幽霊が怖い

劇場で見た時に何がそんなに怖かったのかというと、ルイスの亡くなった患者、ヴィクター・パスコーの霊がジャパニーズホラーの霊のように恐ろしかったのである。あと、レイチェルの姉さんね…。
『ペット・セメタリー』感想

今から見ると、怖くて正視できないほどでは無くなっていた。まぁ…何十年も経って私が図太いおばさんになったからな…。笑.gif

けれども映像的には今見ても決して「古臭くてセット感バリバリで冴えないCGで…」という事は無かった。恐怖心煽るシーンは不気味に盛り上がるし、ペット霊園はオドロオドロしいし、画面を見ながら何度もハッとした。

原作・スティーヴン・キングが描く禁断の父の愛

元々、ホラーではあるけれども、描かれているのは恐怖よりも切なさだった。愚かしいほどのルイスの子どもに対する愛が突き刺さる。墓を掘り起こすデイル・ミッドキフの表情がもう切なくて切なくて。
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笑うのね…ポリスが墓にパトロールに来たのを隠れてやり過ごした後。もう、おかしくなっているのだと思った。そりゃおかしくなるよね。

公開時から25年経っても色あせない家族の幸せの映像から一転して不幸が訪れる瞬間。ゲイジの可愛らしさも全く変わらない印象。この子だったら生き返らせたいと思うよ。やっちゃいけないと解っていてもそう思う。
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掘り起こした遺体を「ペット霊園」に埋める。この地に伝わってきたその伝説を人間でやってしまったらどうなるか。その悲劇をジャドは知っていた。ルイスもチャーチルの前例があるのだから、どんな物が生き返って来るのかある程度解っていた。

それでも会いたかったんだよ。ゲイジだけは化け物になるはずがない。親は誰でもみんなそう思う。

「時には死の方がいい」というジャドの忠告は子どもを失った狂気の父の前では役に立たなかった。

そして、一度失敗して最愛の家族を二度失くしたというのに……繰り返すのである。「今度こそ」という思い。人間はかくも愚か。

生と死と愛情と狂気。自然に逆らう事の愚かしさと、痛々しいほどの家族愛を描いた名作。

2019年再設定でリメイク

どうやら2020年1月17日に再設定でのリメイク作品が日本公開されるらしい。

これはどうなのでしょうか。愛情が薄くなっていなければいいけれど……(名作はリメイクしないという決断は映画界にはないのかしら)

まぁ、もちろん観に行きます。名作再び、を祈って。

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