ミニ感想【リヴィッド】ただ壊れただけ

リヴィッド~ LIVIDE ~

   

監督: ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・バスティロ   
出演: カトリーヌ・ジェコブ、マリ=クロード・ピエトラガラ、クロエ・クールー、クロエ・マルク、フェリックス・モアティ、ジェレミー・カポーヌ、ベアトリス・ダル
公開: 2012年9月8日

2013年6月8日。DVD観賞。

ごく簡単なミニミニ感想で。
この記事には特にネタバレ欄は設けません。つまり、完全ネタバレ込み感想なのでご了承ください。

フレンチホラーって見たことないかも…と思って借りてきたけれども、よく考えたら『ジェヴォーダンの獣』を見ていたな…と、思い出す。

映像は静かで寂しく冷たく美しい。いわくありげな洋館。ゴシックホラーを期待する序盤。

訪問制の新人介護士リュシーは、先輩に連れられて植物人間になっている老婦人の館を訪れる。
かつては、有名なバレーの指導員だったという老婦人。
先輩介護士は、この館には「宝」が隠されている、というのだった。
生活に不満を抱えたボーイフレンドと共に、リュシーは「宝」を手に入れるために夜中に館に忍び込む。

訪問介護士が金持ちのお客の家に泥棒目的で忍びこんじゃうって設定が幽霊よりも恐いよ…。

そして、館の主が植物人間だとはいえ、真夜中に他人様の家であんなガンガン大きな音たてたりギャーギャー騒ぎまくるあんたらが人形よりも恐いわ!!

怪しい館…の雰囲気は抜群だし、生きたバレー人形も恐ろしいし、その過去に纏わるストーリーは切ない。

けれども、人形がやらかしてくれる描写が…色んな意味で笑えてしまう。

何よりも動きが酷すぎて…いや、凄すぎて、もう笑うしかない。
3体の人形(そもそも何で3体)に襲われるベンのシーンなんて、もう、人形の動きがキレキレすぎて…。
   

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すごい鮮血を目にしつつ、それを浴びながら笑っている自分…って感じ。

もっと行方不明の少女たちがゴロゴロ出て来るのかと思っていたけれども、そういう話ではなかった。

虹彩異色症(ヘテロクロミア)の瞳を持つリュシー。
右と左の瞳の色が違うのは、魂の入口と出口を持っているからなのだそうだ。

だから、彼女はアナに入り込まれ、自分をアナに奉げてしまった…という事なのかな。

死んでしまったのではなく、ただ壊れただけ。

一番壊れていたのはジュセルの母性だよね…。
それでも、大事にしていたのは、娘に対する愛なのだろうとは思う。

・「リヴィッド」公式サイト

 

 

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・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

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