『聖地X』自動小説製造地

聖地X 感想

聖地X 感想

作品情報

監督・キャスト

監督 : 入江悠

キャスト : 岡田将生,川口春奈,渋川清彦,山田真歩,緒形直人,薬丸翔,パク・イヒョン,パク・ソユン,キム・テヒョン

日本公開日

公開: 2021年11月19日

レビュー

☆☆☆

劇場鑑賞 : 2021年11月22日

恐いか恐くないかって聞かれたら、恐くはないかな(笑)

けれども、自分が「分けられる」方の立場になったら、と思うとちょっとゾッとする。

世にも奇妙系ミステリー。

あらすじ

だらしない夫との生活に耐えられず、離婚を決意した要(川口春奈)。彼女は日本を出て、韓国の別荘に暮らす兄・輝夫(岡田将生)を訪ねる。妹の突然の訪問に驚く輝夫だが、彼女の夫に対する不満をとことん聞き、心の傷が癒えるまで兄妹で韓国にいることにする。穏やかに過ごすつもりの兄妹だったが、立ち入った者が奇妙な死を遂げると伝わる聖地Xに足を踏み入れてしまう…

(https://www.cinematoday.jp/movie/T0026370 より引用)

感想

発想は面白い。

地縛霊ものは、苦手分野(とても怖い。だから好き。)なので、ワクワクした。

まぁ、正確には地縛霊かどうか分からないけれど。

ドッペルゲンガー

ドッペルゲンガーをホラーと呼ぶのかどうかは果たして分からない。

自分と同じ者がもう一人存在する。

会えば死んでしまう。

それがドッペルゲンガーの都市伝説。

このストーリーの場合は……。

製造機?(笑)

韓国という地

日本映画なのに、なぜか舞台が韓国という不思議さ。

特に韓国の都市伝説が題材になっているわけでもなさそうなので、別に韓国じゃなくても良かったのでは。という気はする。

ただ、そういう違和感が大切な物語なのだろう。

ずっと、ずっと、最後まで、モヤモヤするのだから。

『コクソン』ぶりに観たムーダンがど派手で面白かった。(初め、佐野史郎さんかと思ってしまった)

あれは、韓国ならでは。

川口春奈ちゃんが演じる要という女性が、ギャンギャンうるさくドシドシ行動する。この辺も韓国ヒロインの香り(笑)

やはりホラーではないかな

ここまで思い出し書きしてみても、恐いとは思えないので、やはりホラーではないかな(笑)

ただ、ずっと、今でもモヤモヤしている。

ラストの彼らの行動について。

えっ、あれで解決すんの??

以下 ネタバレ感想

最後に作り出した一体は「ただの記憶」だと輝夫は言う。

まさか殺してしまおうと考えるとは思わなかったので、あの展開にはビックリした(笑)

日本にずっと居た一体目は本体。

韓国で要が作り出した二体目は要の記憶。

なので、二体目が韓国に来てからの6日間の記憶を消すために、韓国で二体目と会った韓国の女学生が三体目を呼び出す。

すると二体目から韓国に来てからの記憶が三体目に移る……という計算。

しかし、誰しもその人と接していない間の他の人と過ごす時間個々の記憶というものがある。

記憶や体験とは、一人の人間が呼び出すものだけでは成立しないはず。

とすると、結局、全ては妄想なのでは。

……と、つい思ってしまうのだった。

あの家。あれは、ドッペルゲンガーを作る家というよりも、「願望」を作り出す製造機であり、上手くやればヒット小説が書かずに生み出せるかも知れない。

などと、怠けたことを考える。

「あそこで生まれるのはただの記憶」

という結論だけれど、生み出したものが未熟だったから消えたのであって、もっと上手く育てれば文字化けしないヒット小説を製造できるのかも。

理想の彼氏も理想の夫も、完全体で作り出す。

それは確かにちょっとホラーかも。

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・象のロケット

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