『ザ・チャイルド』子供は恐いって話

ザ・チャイルド~ COME OUT AND PLAY ~

  

監督: マキノフ   
出演: ヴィネッサ・ショウ、エボン・モス=バクラック、ダニエル・ヒメネス・カチョ
公開: 2013年5月11日

2013年6月24日。DVD観賞。

え~簡単感想で。

1976年のスペイン産ホラー「Who Can Kill a Child?」のリメイクらしい。
すいません。元映画を知らない…。出会えたら今度見てみます。

フランシスとベスはもうすぐ新たな子供を得る夫婦。
出産前に2人で久しぶりにスペイン旅行にやってきた。
フランシスが昔訪れたスペイン沖の美しい孤島「プンタ・フエカ島」へ渡るために漁港でボートを借りる2人。
しかし、島へ渡ってみると、そこは人の姿がなく、ただ子供がたくさん遊んでいるだけだった。

この子供たちがね…何も喋らず、でもニヤニヤして楽しそうで不気味っちゃ不気味…。
しかし、姿かたちが本当~にただの子供たちなので…あまり恐くないのである。

元映画は今から37年前の作品。
その当時だとこの題材はもっと有りえなくてもっと恐かったのかも知れない。
けれども、この現代では何だか悪魔の仕業じゃなくてもあり得るのでは…という話になってしまっている。

ああ、でも、そう考えると…。
37年の時を経て、悪魔は世界中に侵食し、犯罪の低年齢化だと世界中が嘆いている現代事情はこの映画の続きなのかも。

見終わった時は、あまり恐くない…と思ったのだけれども、翌日、小学生の集団下校を見たら何だか「子供の集団こわっっ」と思ってしまった。

見た目や先入観では自分を守れない世界は、すでに現実…。

あ、しかし、映画自体は短いのに丈長に感じるほどだった。
個人的には、今ひとつでした。

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 


ボートを借りるシーンまで意味深にしなくてもいいんじゃないか…
あっそれとも、あのボートを貸してくれた男が「悪魔」だって話なのかな。←今気付いた。

どっちにしろ、大人のご遺体を切り刻んで耳や目玉繋ぎの首飾り作ったり、描写は一部残酷な物の、後は淡々と…という感じ。

例えば『ドーン・オブ・ザ・デッド』のような、ハァハァ言いながら必死に逃げてる感が少ないので、今ひとつ盛り上がりに欠ける。

子供の集団にもう少し…例えば大げさすぎない程度の悪魔的メイクがあったり…すればもっと恐くなる…かも

この作品のどこに恐怖を感じるのかというと、あどけない可愛い守られるべき子供たちがニヤニヤしながら集団で大人を殺し、大人はどんな子供だろうが子どもだから殺す事が出来ない、という構図なのだけど…

元映画から37年経ち、犯罪は低年齢化し、子どもは世界中で普通に大人を殺している。
そして平気で子供を殺す頭のおかしい大人も急増。

世の中、本当に悪魔だらけになっちまったのだ。

だから、37年前と同じつくりではショッキング度が減ってしまうのね。たぶん。

元映画を見ていないので的外れな感想かも知れないけれども。

そちらを見る機会があったら、訂正加筆するかも。
ここは、これにて。

 

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