『ツレがうつになりまして。』宇宙風邪

ツレがうつになりまして。

監督: 佐々部清   

出演: 宮崎あおい、堺雅人、吹越満、犬塚弘、大杉漣、余貴美子
公開: 2011年10月

   

原作者・細川貂々氏の実体験エッセイを原作とした作品。

おそらく、実際にはもっと大変な事がいっぱいあるんだろうなぁ…
と、想像しながらも、映画の方では夫婦の様子がコミカルに語られていく。

堺雅人さんと、宮崎あおいちゃんの雰囲気その物の温かい作品だ。
見終わった後は誰でも、

もう少しパートナーを大切にしよう…

と、思えるのではないだろうか。(すんません、こんな妻で… )

クスッとしつつも、ウルっとなり…
という有りふれた言い回しを書きつつも考えるのは、本作で「宇宙かぜ」といわれている「うつ病」のこと。

私は、この映画をずっと妻目線で見てしまった。
この妻が結構自分の性格と似ているからというのもあるかも。

おそらく、私もツレがこんなことになっても、病院に行くまで気付かない自信がある…

「甘えてるからなる病気」とか思っちゃいけない。
と聞いてはいても、実際に体験しないと解らないだろうな…

実際には、この病気を体験している人は、もっと壮絶な病状かもしれない。
この映画の人は、軽い方なのかも。

だから、実際に大変な思いをしている人がこの映画を見たとき、どんな感想を持つかは、ちょっと解らない。

ただ、「うつ病」に対するヒントや壮絶な闘病記などではなくて、「心温まる夫婦の話」そう割り切って見た方がいいのは確か。

見た後に心がホッコリする、優しい癒しの映画。
心が風邪をひきそうな方の処方箋にどうぞ。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


夫が急にこんなことになったら・・・

我が家なら経済的に「仕事辞めたら?」とサラッとは言えない。
たぶん、経済事情もあって逃げることも出来ず、苦しんでいる男性はいっばいいるんだろうな。

そう考えると、この「ツレ」は恵まれている、と言えなくもない。

私も、ここ何年か、本当に眠れなくなるくらい辛い体験がいくつかあって…(こんなでも色々あるんだ!!)「自分はウツとかになるのでは~」、と思ったこともある。

でも、ならなかったみたい・・・
だから、誰でもなるってもんじゃないんだよね。

誰がいつなるか解らない「宇宙かぜ」。
もし身内がなってしまったら、私だったらもっと口うるさく心配したり、動揺したりしてしまうかも。

実際の話はどうなのかはともかくとして、この作品の夫婦は、ちょっと神経質な夫とマイペースな妻とで上手く行っている。

「頑張ろうと思わなくていい」
「休みは休むためにある」

頑張りすぎてしまう人には、ぜひ聞かせてあげたいメッセージの数々。

結婚同窓会のシーンは、泣けた。
やっぱり夫婦はこうでなくちゃいけないんだ。

「結婚生活を見直すための映画」
「自分自身を見直すための映画」

そんな感覚で見ればいいと思った。

最後に、腐った一言を・・・

堺さんは、やっぱカワイイです♥

・ツレがうつになりまして。 公式サイト

 

 

 

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★前田有一の超映画批評★

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★★★★邦画・た行日本映画

 

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奈可久う子(くう)

◆ドラマ・映画 エンタメ系ライター&ブロガー。◆ハウツーサイトやリクルート・キュレーションサイトなどで映画紹介のライターしておりました。(お仕事はいつでも有り難くお受けします)

◆映画の評点はあくまでも私感です。(平均が2.5で1と5は滅多に付けていません)

◆戦争とホロコーストテーマの作品観賞がライフワーク。

◆レビューは上半部はネタバレなし感想、下部は観了した方と感想を共有できるように書いています。(古い記事は簡単感想です。時間のある時にリライトしています)

◆姉妹ブログ「ドラマ@見とり八段」

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