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『男たちの大和/YAMATO』敗れて目覚める。俺たちは、その先導になる

男たちの大和/YAMATO

作品情報

監督・キャスト

監督: 佐藤純彌
出演:  松山ケンイチ、反町隆史、鈴木京香、仲代達矢、蒼井優、高知東生、中村獅童、渡辺大、崎本大海、内野謙太、橋爪遼、山田純大、平山広行、長嶋一茂、高畑淳子、みれいゆ、余貴美子、勝野洋、本田博太郎、寺島しのぶ、白石加代子、奥田瑛二、林隆三、渡哲也、池松壮亮、井川比佐志

日本公開日

公開: 2005年12月17日

レビュー

☆☆☆☆

劇場観賞: 2006年1月12日

 
太平洋戦争末期、水上特攻部隊として沖縄に出撃し、坊ノ岬沖で撃沈された、戦艦大和の乗組員を描いた作品。

大和と運命を共にした乗組員は少年兵を含む2740名。生存者は276名。

この記事は2009年に楽天ブログからインポートしてきた過去記事です。短感なのでネタバレを含みます。後ほど追記する可能性はあります。

あらすじ

原作である辺見じゅん著『男たちの大和』は、生存者と遺族への膨大な取材によって完成された傑作ドキュメント。その視線は、徹底して下士官たち、そしてごく一般人である遺族 たちの想いに向けられており、『空海』『敦煌』などを手掛けた巨匠、佐藤純彌監督が、克明かつ力強い人間描写力で、“亡き魂への鎮魂歌”に取り組む。そして東シナ海の水深350mの深海底に没した大和が、戦後40年目の1985年7月、『海の墓標』委員会の尽力により、発見され、初めて一部遺品などが引き揚げられた(「男たちの大和/YAMATO」Amazonプライムより引用)

実話である「菊水作戦」の惨劇と乗組員の覚悟

「菊水作戦」とは、太平洋戦争末期、沖縄戦線を死守する目的で決行された特攻作戦である。

敗戦の色が濃くなる中、片道だけの燃料を積んで沖縄に向かう大和。

長嶋一茂演じる上官が諭す「死ニ方用意」の言葉が重い。

もう二度と戻れない祖国に、胸の内を叫ぶ乗組員。

敗れて目覚める。それ以外に、どうして日本は救われるのか。

今日、目覚めずして、いつ救われるのか。

俺達はその先導になるのだ。

彼らの全員がそんな言葉に納得して亡くなっていったとはとても思えない。

しかし、そうなのだろう。
敗戦を経験しなければ、この国は気付かなかったのだろう。
誰だって死にたくなんかない。彼らは今の平和な日本を作る為の礎になったのだ。

戦闘シーンは、まさに凄惨・・・

でも、こういう映像を見る事によって、

こんな事になるのはイヤだ

という気持ちを擦り込んでおかないと
戦争は辛い、痛い、苦しい、悲しい、
そういう物なのだという実感が湧かない人もいるかも知れない。

だから、これはこれで良いと思った。

私が一番心に残っているのは、戦後、生き残った青年が亡くなった友の家に報告に行った時、母親に言われた言葉。

あの母親だって、あんな酷い事は言いたくない。
・・・でも、言わずにいられなかった。

その気持ちは男の子の母として、切なく理解出来た。

戦争は、たくさんの物を奪う。
こんな事は二度とあってはならないのだ。

どんな国だって、どんな場所だって。

そう心に刻んで生きていくためにも、戦争を知らない世代に伝えていくべき作品だと思う。

 

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★前田有一の超映画批評★
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