【アウトレイジ ビヨンド】完全続編で最終回だ

アウトレイジ ビヨンド

監督: 北野武

出演: ビートたけし、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世、高橋克典、桐谷健太、新井浩文、田中哲司、名高達男、光石研、井坂俊哉、塩見三省、中尾彬、中原丈雄、神山繁
公開: 2012年10月6日

     

2012年10月10日。劇場観賞。

テレビで高橋克典を見るたびに、早く書かなきゃ早く書かなきゃと思いつつ、遅くなってしまった。
ごめんなさい、高橋克典さん。

いや、そう言いたいほど、この映画の中の高橋克典はカッコいい。
だって、何考えてるのか解らない。ただヒョッと現れてバンバン撃ち殺していく。
高橋克典なのにセリフもない。
もう出て来るだけでワクワク……。
   

        f:id:nakakuko:20150414034408p:plain

そもそも、これが「アウトレイジ」と思うんだもん。

いや、今回も面白かったです。
こういう映画を「面白い」と言っちゃう自分もどうかと思うが、そういう映画なので…。

ただ、今回の「アウトレイジ」には前作と違って若干の「正義」が存在する。
何考えてるのか解らないよ、気に食わないからやっちまえ、コノヤロバカヤロじゃ済まないのである。

その辺は…大友の事情があるわけなのだけど。

「情」が割と見えるため、前作のような冷たさに若干欠ける。
青っぽいクールな映像は相変わらずだが、そこに飛び散る鮮血は少ない。
痛たたたなシーンは相変わらずあるが衝撃度は前作よりも減り、その分、物足らなく感じる方も取っつきやすく感じる方もそれぞれいそう。

見る前は
水野がいないアウトレイジなんて…。
という気持ちもあったものの、冒頭からもう入り込んでいく事が出来た。

大友が動き出す切っ掛けになる若手の2人も初々しく…。
  

       f:id:nakakuko:20150414034431p:plain

関西の「花菱会」の迫力ある叔父様たちとの掛け合いもスリリング。

ストーリー的には完全に前作の続編です。

キャラクターにも愛着があった方が絶対に面白いし、前作はぜひ見てからご覧ください。

【関連記事】
「アウトレイジ」感想

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


上にも書いたけれども、今回のストーリーは「全員悪人」ではないのである。

大友自身がムショの中ですっかり更生したおじさんになっちゃって、堅気に戻る気満々だ。
自分のやった事を反省さえしてしまってる。

その辺が、ちょっと白ける…と言えば白ける。

立ち上がるのも結果的には復讐劇だしね。

一生懸命、大友を警護しようとしていた、可愛いおバカさん、嶋くんと小野くんの痛々しい姿…。
おじさんじゃなくても、あれは復讐したくなっちゃうよね。

石原のヘタレなパニクりっぷりと、石原に下す大友の制裁が……今回で一番ホラーなシーンかな。
椅子に括り付けられて死んでまで顔面に球受け続けるのは、痛い…。
バッティングセンター、怖す……。

ヘラヘラ無言で笑いながらただバンバン弾を撃っては去っていく「花菱会」の城こと高橋克典軍団が黒い殺人ロボットのようで不気味、かつカッコ良かった。

このクールさが、もう少し全体に欲しかった。

大友がちょっと温い分、刑事である片岡の存在感が前作以上に凄い。
こうなると…警察もヤクザも本当に変わらないな。

「殺っちまいたい…」と思うほど憎らしい人物はあらかた消え、片岡さえも消して、これで本当に終わりにしたって事だよね。

寂しいくらいにスッキリしたラストになった。

「アウトレイジ ビヨンド」公式サイト

 

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奈可久う子(くう)

◆ドラマ・映画 エンタメ系ライター&ブロガー。◆ハウツーサイトやリクルート・キュレーションサイトなどで映画紹介のライターしておりました。(お仕事はいつでも有り難くお受けします)

◆映画の評点はあくまでも私感です。(平均が2.5で1と5は滅多に付けていません)

◆戦争とホロコーストテーマの作品観賞がライフワーク。

◆レビューは上半部はネタバレなし感想、下部は観了した方と感想を共有できるように書いています。(古い記事は簡単感想です。時間のある時にリライトしています)

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