『野良犬たち』犯罪ゼロの村

野良犬たち ~ 들개들 / The Carnviore ~

   

監督: ハ・ウォンジュン   
キャスト: キム・ジョンフン、チャ・ジホン、ミョン・ゲナム、イ・ジェポ、キム・ソンギ、ジョ・ドクジェ、キム・ジョンソク、ファン・テグァン
公開: 2014年8月23日

2015年1月8日。DVD観賞

これは~…あかんヤツ~~……。

2012年に実際に起きた事件を「モチーフに」(←ここ大事)描かれた作品…という事だが、一体どこまでか事実なんだYO!

<あらすじ>
不倫と賭博にのめり込む自堕落な日々を過ごしている記者のソ・ユジョン(キム・ジョンフン)は、不倫相手である職場の先輩ヒョンテの妻から関係解消を迫られる。
夫とやり直したいと彼女から言われても納得できないユジョンは、力ずくでも奪ってやろうとヒョンテを追って彼が取材に向かっている山の奥深くにある村を訪ねる。だが、ヒョンテが見つからない上に乗ってきた車が故障し、村に滞在する羽目に。
やがて、ユジョンはヒョンテなど知らないという村長をはじめ、村民たちに不審なものを感じ始める。(シネマトゥデイより)

韓国映画の実録ベース作品は考えさせられ、ドーンと落ち込む物も多いのだが、どうも近年何本か「実話…ベー……ス?」って物が増えてきた気がする。

別にドキュメントじゃないのだから実録通りに映像化する必要はないし、ストーリーも監督のイメージで好きに作ればいいさ。それは全然かまわない。

けれどもね…「実話」で人を釣って、見てみた結果、あり得な過ぎるアクションものでした…ってのはどうなの…実話モチーフと謳われているだけに実際の事件の被害者も気の毒な気がしてしまう。

前半は、犯罪の内容に怒りを感じ、主人公の行動にハラハラし、これからどうなるのか考えながら割とのめり込んで見ていたのだが(恐らく実在の事件を描いているのはこの部分)、後半になったらもう……なんかグダグダした逃走劇に変わり、だから警察呼べよと何度イラッとしたか…(恐らくほぼフィクション)。。

で、結局、こんな事になっちゃって…この事件はどう処理されたの

何の問題提起にもなってないっす…ただ、こんな事件があったよ、イメージ沸いたから逃走劇にしてみたよ、ってだけのストーリーだった。

起きた事件自体は本当に許せない。
映像がそれこそドキュメントのように映しだされるので見ていて辛い。

女を道具としか思っていない最下層の野良犬たち。こんなヤツら死んでしまえばいい……とは思うけれども、いゃ、別にそんな……。そんなにしてとは思ってないから~~!!

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


「犯罪ゼロの村」
村の入り口に立てられた看板は、つまり「犯罪はみんなで隠すからゼロ」の村だった。

村長から警官から…村の実力者が寄ってたかって経済的援助と引き換えに夜盲症の少女をレイプする…さらに、それを知った余所者を殺害、という鬼畜な行為。

ありえない話ではないよね。恐らくこの辺りが「実在した事件」ベースなのだろう。

ウンヒが気の毒で、怒りに眉をしかめるしかない。こんなオヤジたちみんな死んでしまえばいいのに、と思ったわ。

…でもね…後半のあの展開は一体……。

死んでしまえばいいのにとは思ったが、本当に皆殺しにするとは思わなかったよ~~

あんな解りやすい所に車停めっ放しで、携帯が通じるのに助けも呼ばないし、戦闘素人があんな戦いできちゃうなんてどんだけヘボな連中なんだ。

…で…

全てが終わりました。はい。その後、村はどうなった……。

事件の後日談もなしに「記者と精子と借金取りは、なかなか人間になれないのが共通点だ」とか言われても。

「実話ベース」に惹かれて見たので、色々とポカーーンだった…。

実話ベースだけどほとんどフィクションで有りえない緩い逃走劇だ、って事なら初めからそう言っといて……見ないから。

・「野良犬たち」公式サイト

 

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・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

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