映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

『ゼロ・ダーク・サーティ』「アブ・アフメド」を探せ

ゼロ・ダーク・サーティ~ Zero Dark Thirty ~

  

監督: キャスリン・ビグロー   
出演: ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング、カイル・チャンドラー、エドガー・ラミレス
公開: 2012年2月15日


2013年2月20日。劇場観賞。

2001年・911テロ事件から、2011年5月1日ウサーマ・ビン・ラディン捕獲、殺害までのCIAの動きを描いた史実を元にした作品。

この捕獲劇の影にいたのは1人の女性分析官だった…。というのももちろん知らなかったし、911以降こんな事が起きていた事も、海外の事件に無知であるがゆえに知らなかった。

2時間半越えの上映時間は全く気にならなかった。
とにかく、ずっと眉間にしわ寄せながら見た映画。

もうホントに、祈りの姿勢で見た。緊張感がピークに達して突き落されてウルッとする感覚は「ハート・ロッカー」を思い出す。

ビン・ラディンの連絡員「アブ・アフメド」に拘り続け、信念を曲げずに追い続ける様が、何の派手なアクションもなく淡々と描かれ続ける。
特にエンターテイメント性もなく、それでも緊張感が持続する作りが凄い。

「ゼロ・ダーク・サーティ」とは、軍の専門用語で0時30分を意味するそうだ。
特殊部隊が捕獲作戦を開始した時間。
  

   f:id:nakakuko:20150410053918p:plain



軍事にも暗く何の知識もないから、えっ、殺してしまっていいの
とは思った。

普通に考えたら、ビン・ラディンがどんな非道な男だろうと尋問が行われて裁判が行われて…それから断罪だろうと…。それに、本人かどうかも確実ではないし。
この事については、やはり非難の声を上げた国もあるようだけど。

実際にはCIAがあらかじめ入手していたビン・ラディンの妹のDNAとの一致が認められ、本人だという確認はできたということ。

真実は闇の中だけど、とりあえずはアメリカは復讐したという事になるのかな。

しかし、この時、目の前で親が殺されるのを見ている子供たちもいる。
復讐がまた復讐を呼ぶ…そういう結果にならなければいいのだけど。

そういう複雑な気持ちにもなったのは確か。

 

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最初に登場した時は、マヤが「鉄の女」には見えなかった。
華奢だし、拷問の様子には眉をひそめていたようだし。

でも、自分が同じようにやらなくてはならないとなると、ちゃんと適応する。
立ち止まっていては真実は見えないから。

友達はいないと言うマヤにとって、同僚であり同士であり、たぶん「友達」であったジェシカを失ってから、ますます追い込み方が凄くなってきた気がする。

国や仕事の問題だけではなく、彼女自身の復讐劇になっていく…。

走って走って走りぬいた果てに、この女分析官が何を見たのか…。
  

   f:id:nakakuko:20150410053935p:plain



マヤのラストの涙が理解できる。ずっとずっと走ってきた人間が走り抜いてやっと流せる涙…虚しさと達成感。見ている方も同じ気持ち。


「ゼロ・ダーク・サーティ」公式サイト

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