映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

『アルゴ』映画屋は映画のためなら命も捨てる

アルゴ

~ ARGO ~


    

監督: ベン・アフレック   
出演: ベン・アフレック、アラン・アーキン、ブライアン・クライストン、ジョン・グッドマン、ケリー・ビシェ、カイル・チャンドラー、ロリー・コクレーン、クリストファー・デナム、テイト・ドノヴァン、クレア・デュヴァル、ビクター・ガーバー、ジェリコ・イヴァネク、リチャード・カインド、スクート・マクネイリー、クリス・メッシーナ、マイケル・パークス、テイラー・シリング
公開: 2012年10月26日


第85回アカデミー賞・作品賞、脚色賞、編集賞受賞。

2012年10月31日。劇場観賞。

「早く!」「早く!」と叫びたかったし、あまりにもドキドキして耳を手でふさぎたくなったし、拍手したかったし……。
「事実」なのだから結末は解っていても、涙が出た。

本当に「真実は映画よりも奇なり」という映画だ。

1979年、テヘラン。イラン革命の激化に伴いアメリカ大使館が過激派に占拠されるが6人の大使館員が混乱に乗じて脱出し、カナダ大使の自宅に身を隠した。そんな彼らを救い出すために、CIAの人質奪還のプロ、トニー・メンデスは“ある作戦“を提案する。
(上記あらすじは「ぴあ映画生活」より引用)



18年間も秘密にされていたCIAの人質奪還救出作戦がこうして映像化されて初めて明かされる…。

命の危険が迫る人質たちをCIAとハリウッドの心意気が救った。
こんな事、全く知らなかったし、「イランアメリカ大使館人質事件」そのものにさえ無知だった自分。
これが「史実」だと知らなかったら、きっとあちこちツッコんでしまっている…。

それくらい、真実は作り物よりもあり得ない。

ドキュメントタッチな映像の作り、俳優さん達の自然な演技に2時間ハラハラしっぱなしで、あっと言う間。

史実は全く知らなくてもついて行けるけれども、「イランアメリカ大使館人質事件」(by Wikipedia)くらいは頭に入れて行ってもいいかも…。
ちなみに上記のページには、この映画の内容は全く記載されていない。
それくらい、隠され続けてきた真実だったという事ですよね。それも凄い!!

「人質救出劇」といっても、派手に銃を撃ちまくったり剣を振り回すヒーローは出てきません。
でも、そんなヒーローよりも、この無謀すぎる計画を命を懸けて実行したトニー・メンデス@ベン・アフレックが本当に何十倍も何百倍もカッコいい!!
無謀な計画に参加したハリウッドの大物たちがカッコいい!!カナダ大使館のご夫妻がカッコいい!!

そして、信じることを決意した6人のスターたちがカッコいい!!

派手な作り物よりも、堅実な現実の中からスターは生み出されるという事。

もしかしたら、今年見た外国語映画の中で一番好きかも…。
そう思うくらい素晴らしい作品だった。


それにしても…
「ヒューゴの不思議な発明」「アーティスト」「キツツキと雨」「桐島、部活やめるってよ」…そして、「アルゴ」。(わ~未レビューばかり~汗.gif)

今年は「映画を作る」事に関する話が多いなぁ……
映画好きにとっては、ワクワクする年になったね。http://yahoo.jp/box/GznnpU

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 


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他にも方法はあるだろうに、なぜ「映画」なのか。

映画屋は金さえ儲けられれば何処へでも映画を作りに行くから。

そう言って、デッカイ偽物を企画する3人が最高にカッコ良かった。

なぜ、イランなのか。

「月面・砂漠・火星」の風景が必要だから。
ストーリーはSFファンタジー。

命をかけるには不釣り合いすぎるほどの楽しい映画の内容に、また驚いた。

空港のシーンは本当に何度も「早く!」と口の中でつぶやいた…。もう、ずっと手を組み合わせてお祈りの状態。泣.gif

最後までこの作戦に懐疑的だったジョー・スタッフォードが、兵士たちに向かって手振り口ぶりで映画の内容を楽しそうに説明するシーンなんて……

よく覚えたね、よく出来たね、成長したね…

と、子どもを見守る親のような気持ちで喜んでしまった。笑.gif

もちろん、この辺、創作も含まれているんだろうけど…、そう思わせない演出が素晴らしい。

楽しい映画の話はね…イランの兵隊さん達も好きなんだな。
映画には国も人種も戦争も超える力がある…。

みんなで協力したからこそ成功した作戦。

エンドロールでの実際の方々と俳優さんの写真を並べた映像も面白かったな。

そして、1枚だけ絵コンテを提出せずにカバンの中にしまい込むトニー・メンデスが、ちょっと可愛く見えた。 命が掛かった大仕事は、彼にとって最高に楽しいニセ映画を作った思い出でもあった…んだよね、きっと。

「アルゴ」公式サイト



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