『一枚のハガキ』舞台的演出、激しい台詞

一枚のハガキ

   

 

監督: 新藤兼人   

出演: 豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政、大杉漣、柄本明、倍賞美津子、津川雅彦、川上麻衣子、絵沢萠子、大地泰仁、渡辺大、麿赤兒
公開: 2012年6月

2012年9月3日。日本映画専門チャンネルにて視聴。

「見た」という記録程度の本当~に簡単な感想で!
ネタバレを含みます。

だって、たぶんこの感想を読んだら多くの人に罵倒されるからである…。
私には、この映画の魅力がちっとも解りませんでした。←まる

99歳まで現役で監督を続けた世界にも名高い巨匠・新藤兼人監督の遺作である。
この年のキネマ旬報ベストテンで1位を獲得。ポータルサイトの評価も高い。

…でも、私には合わなかったのです。

まず大竹しのぶさんの演技が、夫を戦争で失った悲しみや苦しみよりも、恐い…。

包丁を持って
あんたーーー!なぜ死んだーーーーー!
と、ガーーーッと叫ぶシーンでは「黒い家」が始まるかと思った……。。

夫の代わりに結婚してくれと義父母に言われた義弟は夫よりもイケメン…(六平さん、すんません…)その義弟と義父母を失ってからも貧しい生活ながらも好いてくれる人はいるし…。

何というか…あまり不幸が伝わってこない。妙な意固地さは伝わって来るけど。

くじ引きで生き残ることが決まった運命と、定造が残した1枚のハガキを持って友子の元を訪れた松山啓太。

彼と夫について語る内に戦争から生き残った2人は共に暮らし始めることになる。

豊川悦司さんの演技もいつもよりもエキセントリック。大竹さんだって、こんな芝居ばかりする人じゃないから…これはこの映画の演出なんですよね。

これについて行けずに、置いてけぼり状態で、ただぼーーっと画面を見てた。

戦争の傷跡が女に残す作品として、私には「キャタピラー」の方がずっと重く心に残った。

もっとも、たぶん「一枚のハガキ」は反戦…などよりも人との繋がりに重きを置いて描かれているのだろう。

ラスト、たわわに実った黄金色の稲の風景には喜びを感じられる美しさがあった。

こんな感想ですいません……。

 

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