『武士道シックスティーン』折れる心は見つけたか?

武士道シックスティーン

監督: 古厩智之   
出演: 成海璃子、北乃きい、堀部圭亮、石黒英雄、賀来賢人、小木茂光、荒井萌、山下リオ、高木古都、板尾創路、波瑠、古村比呂、中野真渡嘉、平澤光、小鷹こるり、高橋未希、佐々木りお、上原陸、熊谷美香、栗原瞳、沖ひなた、米山実来
公開: 2010年4月24日

     

2011年10月11日 DVD鑑賞。

なぜDVD鑑賞になったかというと、公開劇場が少なくて遠出しなきゃならなかったからだ。本当は、ものすごく見たかったのである。

で、ほぼ同時期に公開された成海璃子ちゃん主演の「書道ガールズ」は 劇場に見に行き、あまりのスッキリしない暗さにドンヨリと帰ってきたのを ハッキリ覚えている。(まだ、未レビューなのね )

今回DVDで見て、はっきり「こっちだと思った。

いや、別に主演以外何も被ってなくて、比較の対象にもならないんですけど

でも、私が見たかったのは「こっちだったんだよぉぉ」!!

美貌の子役としてデビューした璃子ちゃんが、ちょっと劣化してた時期の 作品だけど、剣道女子には丁度いい逞しさがあった。

何より、私が求めていた「何かに賭ける」若々しさと清々しさと 友情と愛情があった。

映画評は今いちな所が多いみたいだけど、私は好きだ。

子供たちの剣道を長年見てきた身としては、考えさせられることが多く、 また、懐かしさで溢れる作品だった。

「折れる心」を克服して前へ進め。
本当に強くなれるのは、そういう人たちのはず。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


北乃きいちゃんをこんなにイイと思ったのは 初めてかもしれないなぁ・・・

明るくて元気で屈託がなくて、微笑ましい女子高生っぷりだった。

こういう人がいてくれるから、磯山のような頑なな子にも友達が出来る。
友達が出来ると新しい世界が見えてくる。

「果し合い」には、くだらなくて笑っちゃいながらも、 いつの間にかウルウル泣いてる自分がいた。

あたしは元々強いのよ。
見つけてくれてありがとう。

「友情」を見つけた磯山と「目的」を見つけた西荻。

こういう友達がいたらね…
ウチも辞めなかったかも知れないのに。

とか思ったり、磯山の兄の言葉を聞いては、「だからウチも辞めたのか」 と思ったり・・・・・

剣道には「剣友」という言葉がある。
竹刀を交えれば、友達なのだ。

剣道を続けていればまた会える。

という、ラストの磯山の言葉の通り、 続けていれば、どこかでまたきっと会える。

「続ける」という繋がり。「続ける」という幸せ。
爽やかにそれを見せてくれた良作だった。

・武士道シックスティーン  公式サイト

 



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・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

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