映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

『ミスティック・リバー』記憶の中の犯人

ミスティック・リバー
~Mystic River~





監督: クリント・イーストウッド
出演: ケヴィン・ベーコン、ショーン・ペン、ティム・ロビンス、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローレンス・フィッシュバーン、ローラ・リニー、エミー・ロッサム、ケヴィン・チャップマン、スペンサー・トリート・クラーク、アダム・ネルソン
     
公開: 2004年1月


第76回アカデミー賞 主演男優賞・助演男優賞受賞


愛する娘が殺された。
犯人は一体、誰なのか?


始まりは、ここから。

いや、始まりは、もっと前からかも知れない。

仲良く遊んでいた11歳の3人の少年が、ある日、性的虐待を目論む悪魔に出会い、そして少年の1人だけが連れ攫われた。

その日を堺に、3人の間に隔たりが出来た。


重くて苦しくて、悲しい作品。

ストーリーは、見ている者をミスリードに誘い、クライマックスには思いもしなかった結末が待っている。ミステリーとして、人間ドラマとして、素晴らしい名作だと思う。

クリント・イーストウッドって、凄い人。

虐待を受けた人間の心は殺される。
卑劣な犯罪が、少年の一生を狂わせた。

罪は全て過去からやって来た物。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 


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吸血鬼は、自分が人間だった頃を忘れてしまう。そこが良い。

自分は吸血鬼から逃げてきた。
そして、それからずっと彷徨っている。

と妻・セレステに語るデイブ。

性的虐待を受けたデイブは、自分自身も吸血鬼になる事を本当は恐れていた。
自分を彷徨う存在にさせた吸血鬼を憎んでいた。

あの夜。
飲み屋の帰りに見かけた車の中の光景は、かつての自分を思い起こさせただろう。

デイブは、吸血鬼を退治したのだ。

もしも、あの時、3人で車に乗っていたら・・・
とショーンは言う。
車に乗っていったのはデイブだった。

あの日から、3人の間を隔てる大きな川が出来た。


私たちは強い。

家族のために、ジミーを励まし続ける強い妻・アナベス。

夫を信じ切れなくて失ったセレステ。

家族を得て、支える物ができたショーン。

自らの手で友を失い、かろうじて立っているジミー。

4人の間に流れるパレード。

あの日、あの車に隔てられたように


今も、この道は川になって人々を隔てている。


※この記事は当方が2000年から運営しているHPの日記コーナーから2009年にお引っ越ししてきた過去記事です。2009年11月にDVDで再視聴の上、編集しています。


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