映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

【カムイ外伝】あんまりなCGを役者の演技力でカバー

カムイ外伝

  


監督: 崔洋一   
出演: 松山ケンイチ、小雪、大後寿々花、小林薫、伊藤英明、佐藤浩市
公開: 2009年9月


もしかしたら、酷評に近い物になっちゃう。。。
すごく思い入れのある方は読まない方がいいかも~


ずっと以前から予告を見ていて、すっごく楽しみにしていた。目的は、「カメレオン俳優」松山ケンイチ

原作である「カムイ」自体には、特に思い入れはないです。

最初、アニメーション(動く紙芝居みたいな~)やナレーションばかりが映し出されたので面食らったけれども、それにも増して面食らったのが、CGとワイヤーアクションだった・・・

人間が高く飛ぼうとする時に使う筋肉や、木から木に飛び移る時に蹴る力やリアクション、こういう時にはこう動いてからこうなるだろう、って動きを全部無視!

棒のように突っ立った人間を人形のように吊して飛ばしてみました、って感じ。。。

ちなみに、私、別に体育関係に優れた者ではありません。
そんな運動素人の自分でさえもそう感じてしまうほどの不自然さ。

この映画はアクションが売りなんじゃないんだろうか
なのにこれでいいんだろうか。。。

と、冒頭から、かなり萎えました…

その後も、海の風景とかヒドイCGシーンが多発。

何か、何十年も前に撮ったんだろうか、と思うレベルの映像の数々に、お口あんぐり・・・な状態になってしまった。これ、もしかしたら狙ってやってたのかな~。。。
狙ってたとしたら、ごめんなさいね。狙いがよく解らない

そんなこんなで萎え萎えな前半だったんだけど、後半、島に入ってからは、ストーリーが俄然良くなってきたので・・・

吸い込まれるように最後まで見てしまった。

それは全て、映像よりも役者さんたちの力量による物だった。

小林薫演じる半兵衛の明るさと心の大きさ、小雪演じるスガルの切なさと家族に対する愛。大後寿々花ちゃんの可憐さと真に秘めた強さ。

そして、松山ケンイチの表情の数々。
追われる身の恐怖や、戦う凛々しさ、猜疑心、安堵、痛み、苦しみ。優しい笑顔や悲しみの表情、怒り、全てに引き込まれた。

だから、松ケンを見に行ったと考えれば満足な出来だと言えるのかな~。。。アクションも凄かったし、こんなに運動神経の良い人だとは思わなかった。

自分的には、伊藤英明の不動の登場シーンで

うきゃ~~~~

っと1人盛り上がったし~

何だかんだ言いつつ、楽しんだ。。。。。と思う。

ビックリなCGとワイヤーアクションを素晴らしい役者さんたちの演技で補ってプラマイ0(・・・までは行かないか)な映画かな。。。

あ、あと、この主題歌の人、ダメなのね、私。。。
これもイヤだった。。。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 


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サメとかさ~。。。ほんとヒドイよ。
スピルバーグが「ジョーズ」を撮ったのが1975年。今から30年以上も前の事。
なのに、これかさ~。。。

それとも、このオモチャっぽさも狙ってやってるのかな~。。。誰か解説して下さい。海のウソっぽさとかも全部狙ってるんだよね。きっと。マンガらしさを出そうとした、とか…

あ~。。。もう画の事は言うまい。。。

上にも書いたけれども、島に入ってからは、ストーリーに入り込めた。

カムイが落ち着いて暮らせそうな優しい環境に「いつか何かが起きるに違いない」と言う予感で、カムイが笑顔になればなるほど切なくなった。

抜け忍として、カムイの覚悟と猜疑心は、スガルに比べて軽すぎた。

でも、いつかは島を出なくてならない、と解っていてもつい居心地の良さに浸ってしまう。。。そんなカムイの気持ちが解るから。。。

お前が居なければ、こいつらが死ぬ事は無かった

と、笑いながら言う不動の言葉は、本当に憎いけれども当たってるんだよね。。。

抜け忍と言う非情な運命の中で、唯一カムイの心を癒してくれた島。
カムイは、ここを出て、これから何処へ行くんだろう。

ヒドイCGの海の中を漕ぎ出でて行くカムイを見ながら、その身の上について考えた。

安堵出来る国は、彼には死ぬまでないんだろうね。


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