映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

【アルゼンチンババア】自分の命は自分のためだけにあるんじゃない

アルゼンチンババア


  

監督: 長尾直樹
原作: よしもとばなな
出演: 役所広司、鈴木京香、堀北真希、森下愛子、岸部一徳、手塚理美、小林裕吉、田中直樹、きたろう、渡辺憲吉、菅原大吉

公開: 2007年3月


CSムービープラスにて視聴。

午前中、冷蔵庫の修理の人が来ている間、ボーっと見ていた。(そう、買ってからたった1年の冷蔵庫が壊れたのよっっ

このタイトルは何度も耳にしているけど、映画館で予告を見た覚えが全くないので、通ってるシネコンではやってなかったんだろうな~。このキャストでこの雰囲気だったら、知ってれば絶対に劇場で観ていたはずだもん。

。。。って事で、若干のネタばれ含みます。


映像が、素晴らしく美しい。

草原の中にポツンと建つアルゼンチンババアの家がまるでお伽噺の1ページのよう。

緑と塔のような家と青い空のコントラスト。
ちょっとティム・バートンの世界を思わせる。

あとは主演(?)の堀北真希ちゃんが、とっても可愛い。怒ったり悩んだり笑ったりの自然な表情に引き込まれる。

家族の中心にいた母が亡くなって父は家庭から逃亡した。

妻の死から逃げたかった父。
家族の死を受け入れられないアルゼンチンババア。


出会ってしまった2人の暮らしは傷の舐め合いだ。

父の気持ちは何となく解るのだ。
人には、急に糸が切れてしまう瞬間がある。。。と思う。
受け入れられなくて逃げたいこと。

しかし、子供はそうは思わない。
親が子供を捨てるなんて有り得ない、と思っているから。

みつこは自分自身も傷つきながら、父を待ち、探し、アルゼンチンババアから父の奪還を図る。

現実から逃げ出した父に比べると、みつこは強い。


私はね、父の事は「弱いな~」と思いながらもやっぱり同情はしてしまうの。親だって人間だ。逃げ出したい気持ちは解る。

もちろん、みつこの気持ちも解る。

でも、アルゼンチンババア・ユリは好きになれない。

私は自分自身があまり優しい女じゃないから、ダメな男を必要以上に甘やかす女が嫌い。

ユリがみつこに「待ってあげましょう」と言うシーンは全く納得できない。
では、この子自身が抱えている傷はどうなるの


ストーリーの事を言うと、このアルゼンチンババアの元から父が帰る事になる経緯もあまり好きじゃない。中盤からの展開は、納得出来ない事だらけ。

父とみつこが2人で海に出るシーンは綺麗だったけれども

「お母さん。さようなら!」

みつこがいきなりアルゼンチンババアを許すどころか何だか急に仲良しみたいになっちゃってるの変だし。

みつこだけじゃなくて、伯母まで「ユリさん、ユリさん」って。。。

お母さんは、もういいのお母さんの立場はどうなるの

私が母だったら。。。

海底遺跡から化けて出てやる~~~!!

みんながユリさん、ユリさんと言って慕うほど。。。
そんな凄い魅力をアルゼンチンババアに感じられなかった事、それがこの映画のストーリーに納得行かない一番の理由かも。

良いところもいっぱいあるのに。。。
もったいないなぁ。。。

と言う感想。

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