映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

『重力ピエロ』楽しそうに生きていれば重力なんて消える

重力ピエロ


   

監督: 森淳一
原作: 伊坂幸太郎

出演:  加瀬亮、岡田将生、小日向文世、鈴木京香、吉高由里子、渡部篤郎
     
公開: 2009年5月23日



子供は無理にお利口に育とうとすれば歪みが生じる。

春と言う青年が、どれだけ重力を感じながら生き続けてきたか、それを想像すると心が痛い。

たぶん、賛否両論の決断なんだろうな、と思った。
受け止める事も受け取る事も難しい。

観る人の立場によっても全く感じる事の違う映画だと思う。

我が家には男の子が2人いるので、こういうのを観ると、いつも考える。

自分の子育ては間違って来なかったか。
この子たちは、何を考えているのか。

本当に、いつも考える。
だから泣けてしまうのである。

この父母の広い心と、子供を受け止める大きな目と、そして、あまりにも繊細で折れそうな子ども達の姿に。

映像的には、桜の花びらと共に落ちてくる美しい春の姿に初めから釘付け。原作は未読だが、岡田将生くんは素晴らしく適役だったと思う。

家族として、人間として、人の一生を支えていく
愛の大きさ、深さを考えさせられる映画。


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この作品の中で、吉高由里子ちゃん演じる夏子さんは、もの凄く重要な人物だと思う。

夏子さんと言うストーカーが見守っていたからこそ誰も気付かなかった春の歪みが見えたのだから。

おかしいです。完全に歪んでます。
お兄さんしか助けてあげられる人はいません。


そういう意味では春は幸せな人なのかも知れない。

理解があって見ていてくれる人がいて。
助けてくれる人がいて。
受け止めてくれる父がいて。

たぶん多くの若者が、そういう存在を持たずに誰にも気付かれないまま犯罪を犯したり押しつぶされて心の病に陥ったりしていくんだろう。

春は、たくさんの愛情に恵まれた人である。


楽しそうに生きていれば地球の重力なんて消してしまえるんだ。

大きな心。
父の言葉が心に残る。

人間の強さは、心の強さだね。
本当にそう思う。

この世の中に、死んでも良い人間なんていない

と、私も世間一般の理性や良心に基づいてそう思って生きているけれども、春がやった事については何も責める気にはならない。

1人の人間に20年も重力を掛け続ける。
そんな存在が許されて良いはずはないから。

・重力ピエロ 公式HP jyuryoku-p.com/


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