映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

【パフューム ~ある人殺しの物語~】愛を知らない調香師の童話

パフューム ある人殺しの物語
~Perfume: The Story of a Murderer~

  


監督:  トム・ティクヴァ
出演:  ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン、レイチェル・ハード=ウッド、ジョン・ハート

公開: 2007年3月



先日見たマリー・アントワネットと同じ時代のフランスを描きながら、この映画には華やかな香りも色めいた香りもない。

あるのは、ただ、暗く薄汚れた空気のみ。

「香水」と言う、装飾の最後を飾る優美な物が題材でありながら映画から漂ってくるのは腐ったドブのような匂いだけ。


18世紀パリの最下層の魚市場で、ジャン=バティストは産み落とされた。愛も権力も金も持たない彼に神が与えた才能。それは、超能力的な嗅覚。

やがて彼は、ある事をきっかけに、この才能を与えられた意味を知る事となる。


香水とは縁もない世界に育ったジャン=バティストには、その才能を生かす術を与えられても、どう使えばよいのか誰も教えてはくれなかった。

調香師の世界に足を踏み入れた時には、すでに彼はその世界で頂点に登ろうと言う野望を抱くよりも、もっと暗く屈折した 欲望に支配されていた。


これを狂っている、と見るのは正常な世界で生を与えられてきた人間。

親を知らず、育ての親の愛も知らず、命の何たるかも知らない彼が作った香水が、 最後の時に皆に愛を与えると言う皮肉。

神の行いは残酷である。


普段、香水の仕入れ、販売の仕事をしているので、毎日のように香りにまみれて暮らしています。新商品は毎月のように入ってくるが、どれも似たような香りばかり。

世界をとろかせる究極の香水。。。一体、どんな香りがする物なのでしょうね。

残念ながら、映画からは、全く究極の香りは感じる事が出来ませんでしたが。

・パフューム ある人殺しの物語 公式HP

この記事は2009年に楽天ブログからインポートしてきた過去記事です。
コメントはお引っ越し出来ましたが、トラックバックは引っ越せませんでした。


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。高貴な香りって言ったらこの辺
  


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