映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

『容疑者 室井慎次』社会派だけど踊るシリーズじゃない

容疑者 室井慎次

  
監督: 君塚良一
出演:  柳葉敏郎、田中麗奈、哀川翔、八嶋智人、吹越満、柄本明、佐野史郎、北村総一朗、斉藤暁、小野武彦、真矢みき、筧利夫、升毅、中原丈雄、寺泉憲、河西健司、矢島健一、浜田晃、小木茂光、大杉漣、並樹史朗、津嘉山正種、大和田伸也、高橋昌也、品川徹、山崎樹範、野間口徹、田中圭、モロ師岡
公開: 2005年8月



とても、硬いです。とにかく辛い。。。

評価は二分すると思います。
まず「ただの社会派ドラマ」として見ると。。。

人間が嵌められて堕ちていくってこういう事なんだろうな。
と思いました。

室井さんの場合は周りに助けてくれる人がたくさんいて、それで最終的には何とかなったワケですが、実社会でも社会的にハメられて、罪もないのに地位を失い、場合によっては命まで失っている方もいるのだろう。

人は自分の保身のために、他人を貶める事に躊躇わない事もある。

そう考えると他人事とばかりは言っていられない寒い気持ちになります。

感想としては、
う~ん。。。

泣き所もなく、特に目が離せないと言う事もなく。。。
ただ淡々としたストーリーで。。。

泣く人は、室井の昔の彼女語りの辺りで泣くのかなぁ。。。

私は、ここはかなり冷めた目で見ちゃいましたね。
どうせ、こんな話に決まってると思っていたし、


取り調べとか法廷とかで上に向かってそれを言えっつーの!

どうせ、悪いのは自分だ、とか過去背負ってるつもりなんだろうけど、自分の身が危ないのに カッコつけとる場合かい!!


と、とても現実的に見る事しかできませんでした。はい。

また、「踊るシリーズ」として見た場合。。。

この映画は完全に失敗だったと思います。

とにかくテンポが悪い。

「踊る」シリーズ独特の緊張感のあるカメラワークやぽんぽんと進む会話の投げ合い、目が離せないストーリー展開。。。

この映画には、それが全く無かった。
いっその事、全然違うストーリーとして作れば良かったのに。

途中、接見の場面で登場する湾岸署トリオが、この映画唯一の笑いどころだと思うのですが、会話の中に出てくるワクさん青島くんの名前が虚しく響く。。。無理に会話の中で登場させたって。。。いないし。

だって、おかしいでしょう?

青島くんが本当にいたら、自分の身なんか省みず室井さんのために動いているはずだもん。

無理に名前だけ登場させる事で、ああ、青島くんは、もう二度とシリーズをやらないつもりなんだな~と、かえって寂しくなってしまったのでした

とにかくテンポが悪い、悪いと思ったら、この映画、監督が本広さんじゃないんじゃない!

テレビシリーズのほとんどの演出に当たり、映画も監督していた本広さん

この前に「踊る」シリーズとして公開された「交渉人 真下正義」の方は本広克行監督だったのに、何故これだけ脚本も監督も君塚さんに任せたんだろう。

これ、本広さんにやってもらえば、もっと「踊る」になったんじゃ。。。

と思わずにはいられません。

。。。て事で、次の本広克行監督作「サマータイムマシーン・ブルース」が、何気に楽しみだったりする。


この記事は2009年3月に楽天ブログからインポートしてきた過去記事です。コメントはお引っ越し出来ましたが、トラックバックは引っ越せませんでした。


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