映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

『時をかける少女』切なさの極限。。。

時をかける少女

  

 

2006年7月公開
監督: 細田守

キャスト(声):仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、谷村美月、垣内彩未、関戸優希

CS日本映画専門チャンネルにて視聴。


原田知世主演の映画を見たのは、いつの事だったか。。。原作は、たぶん、映画の前に読んでいる。私の中では、すっかり遠くなった作品だった。

アニメになって公開されると聞いた時、特に期待感は無かった。

たぶん原田知世主演の映画が自分の中ではあまり好きじゃなかったんだ、って覚えがある。

いずれにせよ、原作・映画共に、内容はほとんど覚えていない。

で、結局、この映画は見に行かなかったわけだが。。。


覚えてないけど、これ多分、原作とも映画とも全然違う。

現代風にアレンジしたって所だろうか。


しかし、その切なさは、以前の作品の
遙か上を行ったのではないかと思う。

泣いた。。。

これ劇場に行かなくて良かったかも。
だって、声を出して泣いたもん。


別に、戦争でも起きるわけではなく、誰かが死ぬわけでもなく、だから、何も感じない人は何も感じないかも知れない。

でも私は泣いた。
どうしようもなく泣けた。

喪失感


お祭りの後のように、夏休み最後の日にポッカリ浮かぶ入道雲を見た日のように、

その日、その時、その時間にしか体験できない、
過ぎてしまったら二度と巡り会えない


そんなを見てしまった気がする。

だから、ただどうしようもなく懐かしくて涙が流れる。

そんな古い宝物に出会ってしまった気持ちになる映画だった。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 


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真琴は、ある日理科室で転び、過去に戻る事ができるようになってしまう。
嬉しくて何度もくだらない事にタイムリープの能力を使う真琴だったが、次第に自分が過去を変えることにより誰かを傷つけたりしている事に気付く。

野球仲間・千昭の気持ちからも逃げるために何度も時間を戻ってやり直し、まともに話を聞かなかった真琴だったが、タイムリープの能力が切れ、もう戻すことができなくなったある日、もう1人の野球仲間コウスケが事故に遭いそうになり。。。



そして、時間は止まったのである。


「どんなに遠くにあっても
どれだけ危険でも

どうしても見たい絵があった

あると確実に記録に残っているのは、
この時代の、この場所の、この季節だけだった

ただ見るだけで良かった

お前らと一緒にいるのがあんまり楽しくて
帰る事ができなくなった。」



後半に描かれるシーンの一つ一つにセリフの一つ一つに、もう戻れない時代の切なさが伝わってくる。

それは、タイムリープの能力があっても無くてもたぶん取り戻せない物だったのだ、と思う。

時間は戻せない。
時間は止まらない。
前へは進まなくてはならない。


だから

真琴は千昭を帰した。


「未来で待ってる」

2人とも、進むべき時へ進んで行くんだ。


始まりの楽しい学生生活のシーンから後半のタイムリープの謎まで何かの音楽にでも乗ったように心地よく、スピーディに展開されていく。

タイムリープの謎から先は、ただ切なくて。。。

とても短い映画だった、と思った。

この時間こそ止まっていて欲しいよ。


学生時代、私は多くの時間を美術館で過ごした。
タイムリープの理由が、絵が見たかった、と言う所から、もう何故か涙だった。

とてもたくさん、この映画の中に自分とリンクしてしまう物があった。

見終わって今、自分は何かあの時代に忘れてきたのではないか、と言う気がしている。

だから、こんなに涙が出るんだな。

前に進んでない。
未熟だなぁ。。。と思う。

・時をかける少女 公式HP


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