映画@見取り八段

自己満足映画批評ブログです。邦画・洋画などジャンル問わず観賞。劇場上映中作品のネタバレ感想は別枠で表記。ランキングは年末総評価まとめで。

『陰日向に咲く』晴れる日は来るから

陰日向に咲く

    

監督: 平川雄一朗   
キャスト: 岡田准一、宮崎あおい、塚本高史、伊藤淳史、平山あや、緒川たまき、西田敏行、三浦友和
公開: 2008年1月26日


2008年2月6日。劇場観賞

黄色い傘が台風の後の空に舞い上がり
みんなの心に日を差していく


劇団ひとりのヒット小説を映画化した作品。 原作は未読。

原作は、陰日向に生きる数人の日常を追った短編集らしい。
映画では、それぞれを繋げて一つのストーリーに仕上げていた。

岡田准一くんのこういう役は非常に良く合っており、演技の達者さも加わって安心して見る事ができた。

ただ、ストーリーはいささかテンポ悪く、笑わせる、泣かせるのメリハリが弱く前半は結構退屈な思いをした。

後半クライマックスでは、かなり泣かされる。
映画館で涙が止まらない思いをしたのは久しぶり。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 


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パチンコで借金まみれになり、オレオレ詐欺を働こうと偶然かけた電話に出た老女。

シンヤは老女の息子らしい「健一」と言う青年を装うが電話で話している内に、亡くなった自分の母を思い出し、借金の事をうまく話せなくなってしまう。

やがて、老女が亡くなった事を知り初めて家を訪ねるシンヤの目に入ったのは

仏壇に置かれた「健一 二歳」と書かれた写真。
そして、テーブルの上のお菓子の缶と白い封筒に入った手紙。


「健一さん、お金は用立できました。
どうぞ、お使いください。

その代わりにと言っては何ですが、私からも一つお願いがあります。

これからも時々、電話をください。
健一さんの話を聞かせてください。

家族で行った旅行の話を聞かせてください。
眠れない夜、私は何の絵本を読んであげましたか?

運動会の日。

受験の日、私は貴方にどんな言葉をかけましたか。

卒業の日。結婚の日。

その日の貴方に、私が言った言葉を聞かせてください。

私は良い母親でしたか。

私は貴方を幸せにできましたか。

貴方と私が生きてきた話を聞かせてください。」


母を失った事から未だに立ち直れないシンヤ
2歳で子を失い孤独に生きてきたジュピター

電話は時を越えて2人を親子にしていた。

シンヤは母と、ジュピター健一と再び巡り会うことができたのである。

だから

きっとジュピターの最後は安らかだったに違いない。

シンヤ「風邪をひいた時はモモ缶を食べるといいよ」

と勧めた通り

台所にはモモ缶を食べた後が残っていた。

陰日向に生きる人々の日常を何気なく切り取ったストーリー。

その人生は大きな空から見たら何の輝きも無く踏めばすぐに潰れてしまう小さな雑草のような物かも知れない。

でも、こうやって少しずつ糸が繋がるように結ばれていく奇跡。

見終わって心がちょっと温かくなる作品ではある。


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